紙とは?
紙とは日本産業企画(JIS)によると「植物繊維その他の繊維を膠着させて製造したもの」と定義されている。
木材や古紙などからできており、日常生活に欠かせないものとなっています。
今回は紙の製造法や歴史、用途など紙に関することをまとめました。
紙の原料は?
紙の原料ですが大きく分けると2種類あります。
木材パルプ
まずは、木材です。トイレットペーパーやティッシュでパルプ100%と呼ばれるものは木材から出来ています。木材を細かく砕きチップとして使用しているのです。
再生紙
新聞や古紙などの回収によってトイレットペーパーやティッシュなどがつくられます。身近なところでは学校や施設などのトイレットペーパーに使われています。その他にもコピー用紙にも再生紙が配合されていることがあります。
紙の歴史は?
紙の歴史は紀元前にさかのぼります。
過去に記事を記述しているので詳細はこちらをご覧ください。
![](https://kaminotakuhaibin.com/wp-content/uploads/2022/04/57E3E14E-FED1-4527-A97F-A80542B97BC2-e1650591478291.jpeg)
紙の語源は
「紙」という文字は紙の伝来同様、中国から来ています。
そもそも「紙」という文字は「糸」という字が使われています。糸というと紡ぎ合わせるものといったイメージがあり、紙の植物繊維のことを「糸」という字で表しているのではないでしょうか?
実際に検索してみるとこのような記事を発見しました。
字源
『説文解字』によれば 「紙は絮(じょ)の一せん(竹篇に沾)なり」とある。絮とは絹のわたの古いものをさし、「せん」は簀のことである。当時の紙は 古い真綿(絹繊維)を水につけ、叩いてほぐし、簀の上にすくい上げて乾かしたものとされる。糸へんは蚕のまゆから出た象形文字 「つくり」の「氏」の字は山の崖の平らにそそり立つさまを表し、その他滑らかという意味もある。よって、「紙」という字には紙の作り方、原料の古まゆのこと、出来上がったものの形すべてがもりこまれている。
語源
諸説あるが 紙の前段階の書写材料であった木簡(もくかん)竹簡(ちくかん)の「簡」の音が転化したとされる説が有力。レファレンス共同データベースHPより引用
引用元URL:https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000032970
つまり、「紙」という文字ができた時は現在のような植物繊維で紙を製造していたわけではなく、原料のまゆを指しており「氏」という字は滑らかにするさま、という意味があるのですね。紙の語源が紀元前からあるとは驚きですが、素材は違えど製造方法は昔から繊維を平らにしていたという意味では同じだったのかもしれませんね。
ペーパーの語源は?
紙は英語で「ペーパー」ですね。
ペーパーの由来は最古の紙の一つと言われているパピルスが語源と言われています。
パピルスは茎をそのままならべたものなので厳密には紙とはいえないとのことです。
伝える・媒体としての紙
書くことや印刷することで媒体としての紙のニーズがあります。
身近なところでは新聞・チラシ・コピー用紙・画用紙などが挙げられます。
デジタル化によって伝達手段としての紙の需要は落ちています。
俗にいうペーパーレス化は「伝える」という媒体としての用途が減っていることを指しています。
感圧紙→下に写る紙なども「伝える」部類の紙になります。
![](https://kaminotakuhaibin.com/wp-content/uploads/2022/01/nocarbonpaper.jpg)
包む・包装梱包としての紙
包装紙・紙箱・ダンボールなどの包む用途の紙があります。
身近なところではお土産のお菓子の箱や紙袋が挙げられます。
また近年では、インターネット通販の需要増に伴い、段ボールや緩衝材の需要が伸びています。
安価で商品を守ってくれて再生可能なので重宝されています。
また、紙で包む・包装する際によく使用するのが茶色のクラフト紙です。
茶色のクラフト紙は薬品を入れて漂白する前段階の紙です。詳細はこちらに記載しているのでご覧ください。
![](https://kaminotakuhaibin.com/wp-content/uploads/2022/06/6F3A2672-27AE-4645-8A0D-A15289D7D43A-e1655336320879.jpeg)
吸い取る・家庭紙や吸水としての紙
ティッシュやトイレットペーパーキッチンタオルのような家庭紙です。
家庭紙については過去に記事を書いているのでこちらをご覧ください。
![](https://kaminotakuhaibin.com/wp-content/uploads/2022/03/4A9906A2-DF0C-4639-8E09-A74E5D602057.jpeg)
また、吸い取る用途の紙として挙げられるのが食品包装紙です。
肉や魚から出るドリップを吸収し鮮度保持を行なう紙も存在します。
吸い取る用途の紙についてはこちらに詳細を記述しました。
![](https://kaminotakuhaibin.com/wp-content/uploads/2019/10/D7AC1B44-F23A-4231-98DC-53ABA522F9F8-e1603329956715.jpeg)
紙の製造方法は?
紙の製造方法ですが非常に分かりやすい動画があります。
こちらをご覧ください。
また、浜田紙業の仕入れ先である王子製紙のHPにも詳細が載っています。
王子製のHPに繋がります。
紙の製造と水の関係
紙の製造過程で大量の水が必要ということを御存じですか?
水と紙は切っても切れない関係です。
実際に水不足で取水制限が発表された四国中央市のメーカーの商品が納期遅れ等がありました。
詳細はこちらに記述しています。
![](https://kaminotakuhaibin.com/wp-content/uploads/2022/07/B7FA2CA3-1280-439E-85F7-B8BFE7279888.jpeg)
日本の紙の産地は?
静岡県・愛媛県・岐阜県などが有名です。
静岡県の富士市には大小様々な製紙会社があります。
愛媛県の四国中央市は紙の産地です。
紙や紙製品の出荷量についてまとめた資料があるのでこちらをご覧ください。
ちなみに四国中央市は「紙のまちランキングで16年連続日本一!」とのことです。
四国中央市のHPに記載がありました。
https://www.city.shikokuchuo.ehime.jp/soshiki/22/23192.htm
町全体で紙の産地ということをアピールしています。実際に浜田紙業も四国中央市のメーカーと取引があり、様々な情報が入ってきます。
日本における有名な製紙会社は?
王子製紙・日本製紙・レンゴー・大王製紙が有名な製紙会社として挙げられます。
また、日本全国に中小企業製紙メーカーや問屋・印刷会社が点在しています。
まとめ
紙のあれこれについて記載したのですが、紙は日常生活に欠かせないもので、まだまだ調べたら情報が出てきます、今後も色々な情報を載せていきたいので追記していきます!
![浜田紙業(株) 浜田 浩史](https://kaminotakuhaibin.com/wp-content/uploads/2019/08/0.jpg)
この記事を書いたのは石川県金沢市にある1950年6月創業72年紙問屋浜田紙業(株)の浜田浩史です。浜田紙業(株)はメーカーの正規代理店で王子ネピアやカミ商事などの製紙メーカーと直接取引をしておりティッシュやトイレットペーパー、印刷用紙、魚を包む紙(グリーンパーチ)、バリアラップなど特殊紙、日用消耗品の卸売りをしています。
紙問屋ならではの業界情報をいち早くお客様に届けていきます!紙の専門家として経験を活かし紙製品でお客様が困っていることを一緒に解決し信頼される企業を目指しています。どのような些細な困りごとでもお問い合わせください。真摯に向き合います。強みは全国の物流網を使った商品の大量発送です。全国に配送可能ですのでお気軽にお問い合わせください!
浜田紙業の会社概要はこちらです。WEB責任者である浜田浩史の著者情報や経歴、取材歴等も記載しています。
会社HPトップはこちらです(商品の詳細情報が記載しています。紙製品の大量注文・電話注文や各種問い合わせに対応します。)
通販サイトはこちらです(個人様向け商品や法人さま大量注文サイトです。クレジット、アマゾン、楽天など多様な決済方法に対応しています)
お問い合わせは下記フォームよりお気軽に!
【検討中の企業様へ】
tel:076-237‐0321
こちらからお電話ください。
浜田紙業の代表番号になります。
電話の際は「HPを見た」と言っていただけるとスムーズに対応可能です。
下記の問い合わせフォームでの受付も可能です。
【電話対応時間】
平日9:00~16:30
【下記の問い合わせフォーム】
問い合わせフォームは24時間対応しています。
些細なことでも構いませんのでお気軽にどうぞ!