なぜティッシュペーパーは1枚ではなく2枚1組なのか
時折お客様より「なんでティッシュペーパーは2枚重ねなの?」と聞かれることがあります。実際にティッシュはどのメーカーから出される商品も2枚1組になっています。一般的に市販されているティッシュは150W300枚と言われることがありますが、150組300枚という意味です。
今回はなぜティッシュが2枚一組なのか調べてみました。
ティッシュはなぜ2枚重ね?意味はあるのか?
浜田紙業が取引のある王子ネピア(株)のメーカーサイトを見てみるとこのような記述がありました。
- 1枚の厚い紙より薄い紙を2枚重ねた方がやわらかくなる。
- 2枚の紙の間にできる空気層の部分で水分を吸収する。
- 紙には表裏があり、うらのザラザラしているほうを内側にして、肌に触れる外側がツルツルの面になるようにしてある。 王子ネピア(株)HPより抜粋
①の2枚重ねた方がやわらかくなるとありますが、1枚で2枚分の厚みのティッシュを作ろうとするとどうしても紙が固くなってしまいます。ペーパータオル等は1枚ですが紙がティッシュに比べて固くなります。日本人は肌の角質が欧米人に比べて弱くペーパータオルや固い紙で鼻を噛んだり、口元を拭くと肌荒れしやすいと言われています。
②ですがティッシュの間にできた隙間が水分を吸収してくれます。またティッシュは木が原材料のため木の繊維が絡み合っておりその隙間に水分を吸収することができます。実際に水をこぼしたり鼻を拭いたりする際に水分を吸収するための企業努力があります。
ティッシュは肌に直接触れることが多いので③に書いてある通り、肌に触れる外側がツルツルになっています。
またクレシアのサイトにはこのような記述があります。
1枚ずつの製造では薄さのために機械での大量生産が困難になり、また、2枚分の厚さのティッシュでは柔らかさが失われてしまうからである
クレシアHP抜粋
ティッシュなどの汎用品は薄利多売のためいかに効率よく生産するかが重要になってきます。実際に工場や問屋には大量のティッシュが保管されていますがいかに回転を上げて売るかがポイントになってきます。
これだけのティッシュが常に在庫してあります。また大量販売の場合はメーカーから全国に直送しています。
ティッシュが一枚だと取り出しができない?
1枚ずつ薄いティッシュを箱から取り出すと破れたりうまく箱からとれないと書いてありました。気になったので実際に空のティッシュを箱にティッシュを一枚ずつ入れなおして取り出せるかやってみました。
一枚でもしっかりと取り出せることができました。しかしながら一枚のティッシュだと薄くて強度も弱そうです。鼻を噛んだりしたときにすぐに破れてしまい、鼻水が透けて手についてしました。
日本ではティッシュはボックスに入っています。ティッシュの生産工程で分かりやすい動画がありましたので下記をご覧ください。
まとめ
普段何気なく使っているティッシュですがなぜ二枚重ねなのか気になり調べました。
〇1枚より2枚の方が柔らかく水分を吸収してくれる
〇表面がツルツルの2枚を重ねている
〇1枚だと紙が固くなる
などたくさんのことが分かりました。
この記事を書いたのは石川県金沢市にある1950年6月創業72年紙問屋浜田紙業(株)の浜田浩史です。浜田紙業(株)はメーカーの正規代理店で王子ネピアやカミ商事などの製紙メーカーと直接取引をしておりティッシュやトイレットペーパー、印刷用紙、魚を包む紙(グリーンパーチ)、バリアラップなど特殊紙、日用消耗品の卸売りをしています。
紙問屋ならではの業界情報をいち早くお客様に届けていきます!紙の専門家として経験を活かし紙製品でお客様が困っていることを一緒に解決し信頼される企業を目指しています。どのような些細な困りごとでもお問い合わせください。真摯に向き合います。強みは全国の物流網を使った商品の大量発送です。全国に配送可能ですのでお気軽にお問い合わせください!
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