紙の歴史はパピルスが語源で、製法は中国の蔡倫が改良し日本にきました。2000年以上前までさかのぼります。

身近な生活の中に存在する紙ですが、歴史を紐解いてみると紀元前にさかのぼります。

紙と言えば歴史の伝承などで用いられることが多いです。情報媒体としての紙ですね。最近ではデジタルに移行しつつありますが、まだまだ身近に紙というのは存在しています。今回は紙の歴史について紙問屋の浜田紙業浜田が解説します!

紙の誕生前まで

紙がなく文字のない時代では結縄(けつじょう)と呼ばれる縄のむずび方で文字の代わりに記録するといった方法がとられていました。

縄およびその結びによってものを記録する一種の文字。中国古代に、文字のかわりに縄を結んで政令の符号としたことを「結縄の政(まつりごと)」とよんだというが、文字のない文化において、この数の表記法が用いられた例は、南北アメリカ、オーストラリア、日本などで知られている。

コトバンクHPより引用 引用元URLはこちらです。

縄のむずび眼で情報伝達をしていたのですね。

ちなみにですが沖縄では藁算と呼ばれる数量などを表す方法が20世紀初頭まで行われていたというのです。文字の読めない人に対して有効な手段だったのです。

藁算での計算についてはこちらに詳細が載っているのでご覧ください。

DEEokinawaのHPへ移動します。

https://www.dee-okinawa.com/topics/2015/06/warazan.html

パピルスについて

また、パピルスというものが存在します。

世界史の教科書にも出てくるパピルスはエジプトで生まれ「paper」の語源なのです。

しかし製法が紙とは違います。

紙の語源ではあるものの現代の紙の製法ではないという認識になっています。

パピルスについてはウィキペディアに詳細が載っています。

こちらをご確認ください。

パピルスは一度分散した繊維を絡み合わせ膠着させて薄く平らに成形したものではないため、狭義の紙ではない。

ウィキペディアより引用 引用元URLはこちら

世界史の教科書にも載っているので、紙の由来ではあるのですが、製法は違うのですね。

ちなみにパピルス紙を作ったブログ記事を発見しました。

羊皮紙工房さんのHPです。非常に詳しく記述してあり勉強になります、

http://www.youhishi.com/papyrus.html

 

紙の歴史は中国の宦官蔡倫が関わっている

世界最古の紙は放馬灘紙(ほうばたんし)と呼ばれており、放馬灘で発掘された紙が最古の紙と言われています。

その紙は、前漢時代の文帝・景帝(紀元前189~141)の紙なのでロマンを感じますね。

中国、蔡倫の製法した紙について

現在に通じる紙の歴史は中国の後漢時代にさかのぼります。

中国の宦官である(今の役人)蔡倫が紙の元祖と言われていますが蔡倫は製法を改良した。というのが正しい理解のようです。

後漢時代というと西暦でいう25年~220年です。今から2000年前近くにすでに紙はあったということになります。

中国の宦官である蔡倫が関わっておりそこから改良を重ね普及します。

中国の歴史書である「後漢書」には105年に蔡倫が樹皮、ぼろ布、麻繊維、漁網を原料とし和帝に献上した。という記録が残っています。

「後漢書 蔡倫」で検索すると様々な情報が出てきます。

日本の紙の歴史

日本では和紙という紙がありますが、日本の紙の歴史を調べてみましょう。

中国から日本へ紙について伝来したのは諸説あります。

中国大陸から製紙方法が伝えられたのは日本書紀によると高句麗から僧、曇徴(どんちょう)紙の製法を伝えたとあります。

紙墨の製作はこれ以前に伝来していたので,良質の製法を伝えたのだろう。これらの技術は広く文化の発展に貢献した。

コトバンクHPより引用 引用元URLはこちらです。

推古天皇18年(西暦610年)に日本に来た僧で、紙の製法を伝えた。とあります。それ以前にも紙は日本に存在しているようで曇徴が製法を伝えたというのが一般的な学説のようです。この辺りは中国で蔡倫が製紙方法を確立した。というところと似ていますね。それ以前にも日本に紙は存在していたような記述も見受けられます、

日本で製造された最古の紙ついて

それでは日本で製造された紙について調べてみます。

本美濃紙(ほんみのし)と呼ばれる紙が日本で製造された最古の現存する紙です。公式記録として残っている紙なので、それより以前にも紙は使われていた可能性が高いです。

ちなみに現存している紙はなんと702年の大宝律令の際に漉かれた戸籍用紙になります。

大宝律令と言えば日本史の教科書に必ず出てきますね。文武天皇(もんむてんのう)により施行された法典で唐の律令制度を参考に作られた制度です。

正倉院に保管されている日本最古の紙は、大宝2年(702年)の大宝律令の際、美濃国(岐阜県南部)、筑前国(福岡県西北部)、豊前国(福岡県東半部と大分県北部)で漉かれた戸籍用紙です。1,300年も昔でありながら、美濃の紙は繊維がむらなく絡み合い、現代のものと同じように柔らかみのある独特の肌ざわりを持っています。

本美濃紙HPより引用 引用元URL:http://www.city.mino.gifu.jp/honminoshi/about/index.html

戸籍用紙としての使用です。現在でも保管されているということは和紙の耐久性の高さが伺えます。

現在でも紙で保管している自治体もあると聞きます。

1400年前から紙で大切な情報を残すという文化があるということが分かります。

ちなみにですが世界最古の印刷物は日本にあります。

百万塔陀羅尼(ひゃくまんとうだらに)は奈良時代に制作されたものです、現存している世界最古の印刷物になります。

京都国立博物館のHPに詳細が記述しています。

こちらです↓

https://www.kyohaku.go.jp/jp/dictio/kouko/hyakuman.html

和紙の歴史について

和紙の歴史については

ウィキペディアに詳細が記載されています。

ウィキペディアの和紙について

洋紙パルプの日本伝来について

江戸時代までは主流だった和紙ですが、明治時代になると日本でもヨーロッパからの技術導入の一つで洋紙の大量生産が始まりました。

新聞やチラシなどが発達し洋紙の需要が高まる中、印刷との相性が良くない和紙は機械化もされておらず、徐々に洋紙に押されて需要が減っていきます。

しかしながら現在でも和紙を伝える文化は残っており、日本の伝統文化を大切にしていきたいですね。

浜田紙業のある石川県金沢市でも二俣和紙という和紙が残っており1300年の歴史があると言われています。

現在の紙の需要について

紙の歴史をたどってみると媒体としての紙から始まり、現代社会ではダンボールや包装紙、ティッシュやトイレットペーパーなどありとあらゆるところに紙はあります。日常生活の中に溶け込んでおり切っても切れない関係です。

しかしながら2000年以上続いている情報媒体としての紙は転換期を迎えています。

インターネットによるデジタル化の進展です。2000年以上続いた紙媒体での文化が減少しデジタル化が進んでいます。

ペーパーレス化などと呼ばれ、媒体としての紙の需要は今後も間違いなく減っていきます。

企業としては変化していく必要があります。

まとめ

紙の歴史は紀元前にまでさかのぼります。

中国の蔡倫が製紙改良を発見し世界中に広まっていきました。

媒体として紙は広まっていきましたが今後のデジタル化で媒体としての紙は需要が減っていくでしょう。