下に写る紙の名前は複写用紙のノーカーボン紙、カーボン紙と言います。裏写りする仕組みや歴史について調べました。

こんにちは!浜田紙業(株)の木村です。

皆さんカーボン紙、ノーカーボン紙ってご存じですか?

伝票・帳票などで広く使われる「裏写りする紙」のことで、日常でよく見かけるものですが、

そんな名前だったとは、浜田紙業(株)に入社して知りました(´゚д゚`)

こちらはノーカーボン紙です。

カーボン紙です

複写カーボン感圧紙は大王製紙の商品です。使い方や印刷会社向け販売、直販について

過去に書いた記事はこちらです。

今回はふたつの紙の歴史について深堀りしていきます!!

ノーカーボンの前身、カーボン紙について

ノーカーボン紙が普及する前はカーボン紙が使われていました。

☆写真はイメージです。

カーボン紙です

カーボン紙とは筆記する用紙(A)と、複写する用紙(B)の間に挟む黒い紙のことです。

筆圧が(A)からカーボン紙に伝わり、カーボン紙の下の面に塗布されたカーボンが(B)に裏写りする仕組みです。

カーボン(carbon)とは炭素のことです。

鉛筆・インクなどの塗料や、ガソリン・タイヤなどなど、、炭素を含むものは身の回りにあふれています。

 

そんなカーボン紙は、1806年にイギリスのラルフ・ウェッジウッドが発明しました。

それが海を渡って日本で使われるようになったのは明治時代からといわれています。

日本におけるカーボン紙の歴史は意外と古い。「文具の歴史」1によると明治4年(1870年)に駅逓局2設置の際に、電信用として使用されたのが最初で、貨物の伝票用にも使われていたとされている。

文具のとびらHPより引用

引用元はこちら https://www.buntobi.com/articles/entry/series/taimichi/011098/

明治時代に海外から渡ってきたカーボン紙ですが、しばらくは一般には普及はされなかったそうです。

国産品は明治後半にススを油で溶いて和紙に塗り付けたものが登場、大正初期になると塗液にワックスを混合し、

汚れやにじみをおさえた炭酸紙が官公庁向けに作られるようになりました。

しかし製造に手間がかかり、顔や体がひどく汚れるため、不評だったそう。

 

和紙のカーボン紙があったなんで驚きです。

大正末期には現在のような洋紙ベースが使われるようになりました。

ノーカーボンの登場

カーボン紙です

ノーカーボン紙(no carbon paer)はカーボン紙を使わず、筆圧・印圧により複写のとれる紙のことです。

感圧複写紙ともいいます。

さて、現在主流のノーカーボンですが、意外と歴史は浅く、

アメリカのNCR社(金融システムや流通システムに強い会社)が1954年に発明しました。

アメリカより約10年遅れて日本での生産・販売が始まりましたが、

経済発展とコンピューターの普及・OA化の普及等により、急速に普及されたそうです。

以降、ノーカーボン紙が主流になるとともに、カーボン紙の需要は減っていきました。

上葉紙・下葉紙の2枚1組、上葉紙・中葉紙・下葉紙の3枚1組などがありますが、

3枚1組の場合、上葉紙・中葉紙の裏面にコーティングされた電子顕微鏡レベルの小さなカプセル状のインクが

筆圧によって破壊されることで下の紙に写る仕組みです。

 

 

カプセル?!毎日使うノーカーボン紙に無数のカプセルがコーティングされているなんて!

驚きました。。

わたしも顕微鏡でインクのカプセル観察してみたくなりました。笑

 

手書きだけでなく、タイプライター、レーザープリンター、ドットプリンターでも使われるようになりました。

まとめ

昔は手書き伝票で店員さんが注文をとってくれる飲食店もありましたが、

最近はハンディやタブレット注文が多くなってきましたね。

紙業界の人間としては少し寂しいものです( ;∀;)

とはいえ、まだまだノーカーボン紙はさまざまな場面で活躍しております!

これからもノーカーボン紙をよろしくお願いします!