【結論】トイレットペーパーのシングル・ダブルの違い一覧
先に結論です。節約を優先するならシングル、肌触りを優先するならダブル。同じ価格なら、1回に使う長さが同じ場合、ダブルはシングルのおよそ2倍のペースでなくなります。
| 比べる点 | シングル | ダブル |
|---|---|---|
| 紙の構造 | 1枚 | 薄い紙を2枚重ね |
| 1ロールの長さ(例) | 55m | 27.5m(2枚重ねの状態の長さ) |
| 肌触り | ややしっかり | 間に空気の層ができ、ふんわり |
| ロールの大きさ | コンパクト | 空気の層の分だけふくらむ |
| ケースの重さ(浜田紙業の計測) | 重い | 軽い |
| 交換の手間 | 少ない | 多い |
| 向いている人・場所 | 家族が多い家庭、会社や公共施設 | 肌触りを重視する人、来客用 |
トイレットペーパーは家庭用品品質表示法の対象で、ダブルのように2枚以上重なった商品は「2枚重ね50m」のように、重ねた状態の長さを表示する決まりです。つまりダブル27.5mは、紙1枚分に直すと55m分の紙が巻かれています。「ダブルは長さが半分だから損」ではなく、「同じ量の紙を2枚重ねて厚くしたもの」と考えると分かりやすいです。
どっちが節約・お得?紙問屋がコスパと消費スピードを検証
1回にどれくらい使っている?
一般社団法人日本トイレ協会が、2019年に男女140人に実際にトイレットペーパーを巻き取ってもらって測った調査があります(シングルを使用、温水洗浄便座なしの条件)。
• 大便1回あたりの平均:男性3.15m、女性3.52m
• 小便1回あたりの平均(女性):1.45m
• 個人差が大きく、最も短い人は20cm、最も長い人は12m

実際に3mを伸ばしてみると、想像以上の長さです。
「ダブルなら短く済む」は本当?
「ダブルは厚いから、無意識に短く使っているはず」という話をよく聞きます。ところが、一般社団法人日本レストルーム工業会の調査(2016年、全国2,310人)では、お尻を拭くときに紙を重ねる枚数は「4枚重ね(4つ折り)」が最も多く、シングルでもダブルでも差はありませんでした。ダブルだから短く済む、と言い切れるデータは今のところ見当たりません。
ひと月のコストを試算
日本トイレ協会の数字と、同協会が使った「1日に大1回、女性は小7回」という前提で、4人家族(男性2人・女性2人)のひと月の使用量を計算すると、約1,009mになります。
ここに、シングル55m・ダブル27.5m、どちらも12ロール500円という仮の価格を当てはめると次のとおりです。
| シングル(55m) | ダブル(27.5m) | |
|---|---|---|
| ひと月に使うロール数 | 約18ロール | 約37ロール |
| ひと月のコスト | 約765円 | 約1,529円 |
1回に使う長さが同じなら、ダブルはシングルの約2倍のコストになります。お手元の商品で比べるときは、次の式が便利です。
1回あたりのコスト =(1パックの価格 ÷ ロール数 ÷ 1ロールの長さ)× 1回に使う長さ
「1パックの価格」だけを比べると、ダブルの方が安く見えることがあります。必ず「1mあたり」まで計算してみてください。
あなたに向いているのはどっち?タイプ別の失敗しない選び方
シングルが向いている人
• 家族が多い、子どもがたくさん使う
• 買い物や交換の回数を減らしたい
• 収納スペースが少ない
• 会社・店舗・施設のトイレに置く
ダブルが向いている人
• 肌触り・柔らかさを最優先したい
• 来客用、ゲスト用トイレに置きたい
• 1人暮らしなどで、使う量がもともと少ない
「長巻き」という第三の選択肢
最近は、通常の2倍・3倍の長さを巻いた「長巻き」や、芯のない商品が増えています。経済産業省は、日常用とは別に約1か月分の備蓄をすすめており、一般的な市販品なら1人1週間に1ロールが目安(4人家族で約16ロール)としています。芯なし・長巻きの備蓄用なら、約6ロール分の場所で1か月分を保管できるとのことです。芯が出ない分ゴミも減り、環境面でもメリットがあります。
紙問屋だから知っている!重さや製造コストにまつわる意外な事実
ケースで量るとシングルの方が1kg以上重い

浜田紙業で、同じ商品のシングルダブルを量ったところ、シングルの方がケースで1kg以上重い結果になりました。
ほかにもいくつか量りましたが、ほとんどの商品でシングルの方が重くなりました。表示上は同じ55m分の紙でも、シングルは1枚で強さを出すために厚い紙、ダブルは薄い紙を2枚重ねて作っているためです。紙1㎡あたりの重さ(坪量)が違うのです。
製造コストは「ダブル<シングル」
取引先の製紙メーカーに聞くと、シングルの方が製造コストがかかるという答えでした。ダブルは薄い紙なので乾燥時間が短く、巻く長さも短いからだそうです。紙は重さで原料の量が決まるため、重いシングルの方が原料を多く使っている、というのも納得です。同じシリーズでもシングルは55m、ダブルは30mという商品があるのは、シングルのコストを抑えるためだと考えられます。
ダブルがふんわりしている理由

ダブルは薄い紙2枚の間に空気の層ができるため、ふんわり柔らかく感じます。浜田紙業の社内でも「ダブルの方が柔らかい」「シングルの方がコンパクト」という声が出ました。
表と裏があるって知っていましたか?


紙には表裏があり、表はつるつる、裏はざらざらしています。ダブルはざらざらした裏面同士を内側にして貼り合わせているため、肌に触れる面がつるつるになります。

表面の凸凹は「エンボス加工」で、肌触りや吸水性をよくするための加工です。詳しくはこちらの記事で検証しています。
トイレットペーパーには表と裏がある?シングルとダブルで違うのはなぜか検証してみた
シングル派・ダブル派の割合と地域差
日本レストルーム工業会の調査では、自宅で主に使う種類はシングルとダブルがほぼ半々でした。地域別に見ると、シングルの割合が高いのは四国・近畿、ダブルの割合が高いのは中部・東北・九州と、地域差が見られます。
一方、会社や施設に納めるトイレットペーパーは、浜田紙業ではほとんどがシングルです。
公共施設はシングル?ダブル?
浜田紙業は石川県・金沢市内の公共施設にもトイレットペーパーを納めていますが、入札の仕様書で求められるのはシングルばかりで、90m巻きの再生紙を指定されることが多いです【要確認: 直近の仕様書の内容】。理由は節約に加えて、交換の手間を減らせることです。交換回数が減れば、清掃をする人の負担や人件費も減らせます。
また、国の機関の調達では、グリーン購入法の基本方針に基づき、トイレットペーパーに古紙パルプ配合率100%が基準として求められています。公共施設に再生紙が多いのはこのためです。
シングルとダブル、詰まりやすいのは?
同じ長さを流すと、ダブルの方がかさばります。ただ、トイレが詰まる主な原因は、一度にたくさんの紙を流すことや、水の量が足りないことです。使う量が多いときは、途中で一度流すのがおすすめです。トイレットペーパーが水にほぐれる仕組みはこちらで解説しています。
トイレットペーパーとティッシュの違いについて調べてみた。水に流せる理由は?
浜田紙業がおすすめする、お得なトイレットペーパー

浜田紙業のおすすめは「カプレット シングル」です【河村製紙】。1ロール100mの長巻きで、12ロール×6袋の計72ロール入り。再生紙100%ですが、ミシン目とエンボス加工があり、業務用の中では柔らかい紙です。ドラッグストアでも売られている商品です。
ひとつ注意点として、紙の幅が一般的な114mmより狭い107mmです。その分価格を抑えられていますが、ホルダーによっては左右に少し隙間ができます。

防災用には、1ロール250mの長巻きもあります。4人家族(男性2人・女性2人)が1日32m使うと仮定すると、1ロールで約1週間分です。
まとめ
• 節約重視ならシングル、肌触り重視ならダブル
• ダブルの表示長さは「2枚重ねの状態」の長さ。紙の量はシングルと同等でも、1回に使う長さが同じなら約2倍のペースでなくなる
• 重ねる枚数はシングルもダブルも変わらないという調査がある
• ケースの重さはシングルの方が重く、製造コストもシングルの方がかかる
• 交換の手間と備蓄を考えるなら、長巻き・芯なしも選択肢
シングルの長さや使用量については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
浜田紙業が運営する公式通販サイト「紙の宅配便」では、個人のお客様にもトイレットペーパーを販売しています。
会社・店舗・施設で使うトイレットペーパーを「シングルにするか、長巻きにするか」で迷ったら、使う人数とトイレの数をお知らせください。紙問屋の浜田紙業が、交換の手間まで含めて一番お得な商品と見積もりをご提案します。
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この記事を書いたのは石川県金沢市にある1950年6月創業75年紙問屋浜田紙業(株)の浜田浩史です。浜田紙業(株)はメーカーの正規代理店で王子ネピアやカミ商事などの製紙メーカーと直接取引をしておりティッシュやトイレットペーパー、印刷用紙、魚を包む紙(グリーンパーチ)、バリアラップなど特殊紙、日用消耗品の卸売りをしています。
紙問屋ならではの業界情報をいち早くお客様に届けていきます!紙の専門家として経験を活かし紙製品でお客様が困っていることを一緒に解決し信頼される企業を目指しています。どのような些細な困りごとでもお問い合わせください。真摯に向き合います。強みは全国の物流網を使った商品の大量発送です。全国に配送可能ですのでお気軽にお問い合わせください!
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