トイレットペーパーは水に流せるのになぜティッシュは流せないのか。
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実験してみました!実験の結果を下記に記述しています!
〇トイレットペーパーは水に溶けるのではなくバラバラに分解されている!?
〇紙は繊維の集合体でできている
〇ティッシュは鼻水などで繊維がほぐれないように長めの繊維や樹脂で加工ししてある
〇トイレットペーパーは繊維がバラバラになりやすいように短い繊維を使っている。
実験の結果上記のことが分かりました。
いざ実験!!
実際にやってみないと分かりませんので実験です!動画で見ると分かりやすいです!
まずはティッシュを水に浸してかき混ぜてみました。
今回はバケツに水を入れてティッシュを浸します。バケツをトイレと想定してグルグル回してみます。
水に浸した状態では特に変化はありません。
ティッシュをかき混ぜてみます。トイレを想定してぐるぐるかき回しています。
ティッシュは固まったままですね。
バケツに入れてティッシュを手でかき回してみました。しかしながらティッシュはばらけることなく一枚のままです。紙は水に弱いというイメージがありますがかき回したくらいではティッシュは破れないことが分かりました。確かに花粉症の季節にティッシュはたくさん消費しますがティッシュが破れると大変ですよね。
ここでトイレットペーパーの登場です。先ほどと同様に実験をします。
軽くかき混ぜただけでどんどんバラバラになっていきました。
分かりますかね?紙がバラバラに。
実験をやっていて驚きました。水に浸すだけではティッシュ同様何も起こらなかったのですが、かき混ぜると一気にバラバラに分解されました。驚きです。「水に溶ける」というよりかはバラバラに分解されているといった印象を受けます。バラバラなったので後始末が大変でした。家庭にトイレットペーパーがないときに安易にティッシュで拭いて水に流そうとしても詰まる可能性があるのですね。勉強になりました。
トイレットペーパーがなぜトイレで使用できるのかが理解できました。ちなみにですが最近では水に流せるティッシュやペーパータオルも販売されています。
各社ペーパータオルやティッシュを製造しており代理店の浜田紙業でも販売しています。介護施設等で需要のある商品です。
トイレットペーパーとティッシュの違いとは
実験後にトイレットペーパーとティッシュの違いについて調べてみた。調べたところこのような記述がありました。
ティッシュペーパーは水を含んでもほぐれずに強く、水にほぐれやすく出来ているのがトイレットペーパーです。
どちらも、パルプの溶解から乾燥までの工程はほぼ同じで、繊維と繊維を結合させる樹脂(湿潤紙力増強剤)を入れて破れにくくしているのがティッシュペーパーです。トイレットペーパーの方は代わりに澱粉を使ってほぐれやすくしています。*引用元 ハヤシ商事(株)HPより
つまり我々が普段使っているトイレットペーパーは「水に溶ける、水溶性」という表現をしていますが、溶けるというよりかは実は繊維の集合体なので水で繊維同士がほぐれてバラバラになりトイレに流せるということなんですね。ティッシュに樹脂を入れているとは知りませんでした。
こちらの記事にはこのような記述がありました。
木材は広葉樹と針葉樹に分類され、針葉樹のパルプ繊維は、長さ 3~5 mmの長い繊維であるのに対し、広葉樹のパルプ繊維は長さ 1~2 mmの短い繊維です。
トイレットペーパーは、細かく分散するように、繊維の長さが短い広葉樹から作られています。短い繊維を多く使うことにより、ほぐれやすくし、水に溶けやすくしているのです。
一方、ティッシュペーパーは鼻水などの水分を含んでも破れにくい紙にするために、水に強くしないといけません。このため、繊維が長い針葉樹から作られています。
さらに、湿潤紙力増強剤という薬品を使ってほぐれにくい加工をしています。
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つまりトイレットペーパーは細かく繊維の長さが短い広葉樹のため短い繊維を使用しているのですね。逆にティッシュは長い針葉樹から作られているとのことです。手書きの図を書いてみました。トイレットはバラバラになりやすいように短いパルプを使用しています。ティッシュは長いパルプでなおかつ紙力剤で固めているのですね。
紙力剤とは?
紙力剤とは紙を固めるためのでんぷんなどを使用します。メーカーや商品の種類によって紙力剤の内容は違いますが、紙の強度を増すためのものと覚えておくとよいでしょう。
実際にティッシュは「ほつれにくい、水に流せない」トイレットペーパーは「繊維がほつれやすい、水に流せる」ことが分かりました
まとめ
〇トイレットペーパーは水に溶けるのではなく分解されてバラバラになる。
〇ティッシュは樹脂で加工し固めに作ってある。
〇ティッシュトイレットは繊維の集合体である。
上記のことが分かりました。引き続き紙のトリビアについて調べます!
人気の紙のトリビア集はこちらをクリックしてください。変わった実験やってます!
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この記事を書いたのは石川県金沢市にある1950年6月創業72年紙問屋浜田紙業(株)の浜田浩史です。浜田紙業(株)はメーカーの正規代理店で王子ネピアやカミ商事などの製紙メーカーと直接取引をしておりティッシュやトイレットペーパー、印刷用紙、魚を包む紙(グリーンパーチ)、バリアラップなど特殊紙、日用消耗品の卸売りをしています。
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