トイレットペーパーやティッシュの使用期限,消費期限,紙の寿命はあるのか調べてみた

普段何気なく使っているティッシュやトイレットペーパーなどの紙製品ですが使用期限があるのか調べてみました。色々と調べていくうちに下記のことが分かりました。

紙の寿命について

〇ティッシュやトイレットペーパーは使用期限は設定していない

〇紙の歴史は酸性紙⇒中性紙に変化した

〇紙は湿気や直射日光に弱い

ことが分かりました。

トイレットペーパーやティッシュ紙に寿命や使用期限はあるのか調べてみた。

早速、ティッシュやトイレットペーパーに使用期限があるのか調べてみると弊社がいつもお世話になっている王子ネピア(株)のHPにこのような記述が

使用期限は設けていません。紙は化学変化が小さいため、日数が経過しても問題なく使用できます。ただし、埃、湿気が少なく、直射日光が当たらない場所に保管してください。

☆王子ネピア(株)より引用 URLはこちらです

王子ネピア(株)は国内大手製紙メーカーでティッシュやトイレットペーパーを製造しています。ドラックストアやホームセンターなどの小売店には王子ネピアの商品が並んでいます。HPを見る限り製紙メーカーはトイレットペーパーの使用期限を設けていないことが分かります。たしかに紙に使用期限があるとは聞いたことがないような気がしますね。それでは実際に何年持つのか調べてみると和紙は1000年洋紙は100年という記述が多く見られます。洋紙が100年和紙は1000年。驚きの結果です。

なんでそんなに持つのか?紙は中性紙です。

もともと酸性紙が主流でしたが劣化が早く、中性紙が20世紀半ばから登場しました。

酸性紙、中性紙とは

酸性紙について調べてみたらウィキペディアには

硫酸アルミニウムの持つ硫酸イオンは空気中の水分と反応して紙の中で硫酸を生じ、紙を酸性にする。この硫酸は紙の繊維であるセルロースを徐々に加水分解する作用を持ち、経年変化で次第に紙を劣化させる。酸性紙は前述のようにセルロースの劣化が起こりやすいため、製造から50年から100年程経過した紙は崩れてしまう。この問題は本を大量に収集し、長期間保管する使命を持つ図書館で特に問題視され、早くから酸性紙を使用していた分だけ欧米では深刻であり、1970年代頃からアメリカやヨーロッパ諸国を中心に「酸性紙問題」として社会問題となった。

☆ウィキペディアより引用  URLはこちら

つまり紙の製造工程で酸性の紙となり、50年から100年で劣化してしまうのが酸性紙ということなのですね。図書館に貯蔵されていた紙が劣化することは確かに良くないですね。そこで誕生したのが中性紙です。

中性紙にしたことで紙の劣化を防ぐことに成功しました。

ティッシュやトイレットペーパーは?

ティッシュやトイレットペーパーは中性紙を使用しています。使用期限はないのか気になるところですが特に設けているような記述は見当たりません。そもそもティッシュやトイレットを含めた紙は化学変化がおきにくい商材であるので保存方法さえ間違えなければ使用に問題はなさそうです。紙製品の使用期限というのは特に決まっていないということが分かります。

保存方法について

しかしながら紙は直射日光や湿気に非常に弱い商品です。夏の暑い日にティッシュを車内に置きっぱなしにしていると劣化している様子が分かります。紙がパサパサになったり変色したりすることがあるので保管は直射日光や湿気が少ないところをお勧めします。また、ビニールで包装されているトイレットペーパーや箱で保存されているティッシュペーパーは未開封の状態で保存するのが望ましいです。虫や湿気等で紙の劣化を早めてしまいます。ティッシュやトイレットペーパーは肌に触れる商品なのでなるべくきれいな状態で保管したいですね。

トイレットペーパーの備蓄について

災害が起きた際に困るのがトイレです。

経産省のHPにはトイレットペーパーを備蓄しましょうとあります。

毎年9月1日は防災の日です。大規模災害の際には、様々な物資の不足が問題となりますが、生活に必要不可欠なトイレットペーパーの不足も深刻な問題となってきます。

トイレットペーパーはほぼ100%国産であり、日本家庭紙工業会は「トイレットペーパー供給継続計画」を策定し、災害の際にはトイレットペーパーの増産等を行うことになっていますが、それでも1か月程度の混乱が起こることが予想されています。

経産省HPより引用:https://www.meti.go.jp/press/2020/08/20200828004/20200828004.html

どんなトイレットペーパーが良いのか?トイレットペーパーには使用期限がないとはいえ防災用のトイレットペーパーが各社より出ています。特徴は巻き数が長くコンパクトに保存できるトイレットペーパーが主流です。トイレットペーパーは嵩張る商品のためなるべくコンパクトに保存できる商品が良いでしょう。

防災用トイレットペーパームダノンです

おすすめのトイレットペーパーはこちらです。シュリンク包装してあるので湿気で劣化することが少なく150mと長尺タイプのトイレットペーパーです。詳細はこちらにブログを記述しています。

防災用トイレットペーパーにはシュリンク包装してある長巻ムダノン1個巻が備蓄に使える

ちなみにですが弊社は紙問屋でトイレットペーパーがなくなったときの代替品についても過去にブログを記述しています。

トイレットペーパーがないときの代替品代わりになるものを真面目に考えたところやはり紙製品が良い

こちらの記事もご参照ください。トイレットペーパーがあるときなくなった時の代替品について考えてみました。

和紙は1000年?

和紙ですが1000年以上の寿命があると言われています。原料であるミツマタ,コウゾが洋紙よりも繊維が太くしっかり絡み合っているので耐久性が高いのです。700年代に作られた戸籍記録の和紙がいまだに保存されています。

1000年というと気が遠くなるような数字ですが、後世に物事を伝える際に紙は必須の媒体だったわけです

まとめ

〇ティッシュやトイレットペーパーの使用期限は設定していない

〇歴史の中で紙は酸性紙⇒中性紙に変化した

〇湿気や直射日光に弱いので未開封状態で室内で保存が良い。

上記のことが分かりました。今後もこの記事については調べて追記していきます。

その他にも浜田紙業では、トイレットペーパーシングルダブルの違いや鼻セレブはなぜ甘い?など紙のトリビアについてブログを記述しています。

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