2024年物流問題と紙製品の値上げについて記述します。価格上昇の理由や原因は?

トイレットペーパーの企業販売

2024年物流問題の影響で紙や紙製品の値上げが行われるのではないか?

と言われています。

結論から言うと2024年物流問題の影響で紙製品の価格は確実に上がります。

浜田紙業も紙の問屋で様々な製紙メーカーと取引があるのですが現状一番話題になっているのが「2024年物流問題」です。

では実際に物流問題と紙関係の関連について述べていきます。

2024年物流問題とは

グーグルの生成AIに2024年物流問題とはなんですか?と聞いてみました。

2024年物流問題とは、2024年4月1日から働き方改革関連法によって「自動車運転業務」の時間外労働時間が年間960時間に制限されることで発生する問題の総称です。この制限によって、ドライバーの労働時間が短くなり、輸送能力が不足する可能性があります。また、時間外割増賃金率の引き上げにより、人件費が増加し、利益率が圧迫される可能性があります。この問題に対応するためには、物流業界が人材確保や業務効率化、問題の浸透などに努めることが大切です。この上限規制に違反した事業者に対しては、労働基準法違反として、6ヶ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金という罰則が科せられる可能性があります。
非常に分かりやすくまとめてくれました。
ドライバーさんの労働時間が短くなり輸送力が不足するとのことです。

紙製品に対する影響は?

まずは労働時間短縮によって起こる影響について挙げてみます。

長距離配送ができなくなる可能性がある。

製紙メーカーの工場は全国各地にあります。

工場から浜田紙業の倉庫に直接納品となります。

もしくは一度石川県にある製紙メーカーが使用している倉庫に納品され、倉庫から浜田紙業に納品されるという形が多いです。

例えば紙どころで有名な愛媛県の四国中央市から石川県に商品を運ぶ際には今までは長距離トラックで一晩かけてきていたのですが、2024年4月から労働時間短縮の影響で1泊2日もしくは途中の中継地で荷下ろしが行われる可能性があるということです。

そのことによって当然ですがコストが発生します。コスト分が商品に上乗せされる可能性があるのです。

紙製品はドライバーの拘束時間が長くなる傾向にある

他の業種の方からは驚かれるのですが、紙製品ですが今現在も手積み手降ろしが主流です。

ティッシュの入荷

ティッシュを手でおろします

ご覧の通りティッシュはギリギリまでトラックに積載するためにトラックに直積みです。大型トラックの場合は400ケース近く入っています。ペーパータオル等になると700ケース以上積まれるケースもあります。400ケース近くを一人で降ろすと2~3時間かかります。

ドライバーさんの労働時間を考えると下記になります。

①製紙工場へティッシュを取りに行く→手積み

②目的地へ移動(長距離移動)

③目的地にてティッシュを手降ろし

④帰宅もしくは現地で荷物を積んで帰宅

これだけではなく、工場へ取りに行ったり目的地で荷物を降ろす際に荷待ち時間が発生しているということも聞きます。

実際に納品にくるドライバーさんも場所によっては荷待ちが大変だということを聞いたことがあります。

浜田紙業ではドライバーさんとスタッフで協力して30分~40分で荷下ろしを行なっています。今後もこのような対応が求められるかと思います。

下記は実際に荷下ろしをしている動画です。協力することでかなりの時間が短縮されます。

パレット配送にならないのか?

実際に製紙メーカーではパレット配送を検討しているところもあり少しずつパレット配送が始まります。

過去のブログにも記述したのですが紙製品は利益率が低いためギリギリまで商品を積載します。パレット配送が進んでいないのが実情です。

各製紙メーカーの工夫

各メーカートイレットペーパーの長さやケースの入数を変更して対応しています。

下記は、ネピアのトイレットペーパーです。総メーター数は同じですがケースのサイズが大幅に違うことが分かります。

製紙メーカーの工夫

【8ロールトイレットペーパー】

45m×8ロール×8入り=2,880m

三辺サイズ140サイズ

【12ロールトイレットペーパー】

30m×12ロール×8入り=2,880m

三辺サイズ160サイズ

【三辺サイズの違いについて】

総メーター数が同じで三辺サイズが違うと配送コストが大幅に変わってきます。

小口運賃はもちろんのことトラックの積載効率も変わってくるので各社、倍巻のトイレットペーパーに変更しています。

製紙メーカー各社ロング長巻きトイレットペーパーにシフトチェンジしています
コロナ禍の影響で在宅勤務が増え、家庭でのトイレットペーパーの需要が増えています。記事には日本製紙は、グループ会社が生産するトイレットペーパーを、通常より長いタイプの商品に集約する。引用元:読売新聞オンライン引用元URLはこちら:とあります。...

実際に値上げを発表した製紙メーカー

2023年11月から静岡県にある丸富製紙が出荷価格を15%以上、特種東海エコロジーが同20%以上値上げを発表しました。

王子ネピア、日本製紙クレシア、大王製紙の大手も価格修正の発表をしました。業界の情報を聞くと他社の様子を見ながら値上げしていく。とのことです。

実際にとある製紙メーカーの営業担当者から聞いたのが

「運賃交渉をしているけど、どの運送会社も強気で価格修正は待ったなし。」

という実情です。

実際の製紙メーカーの値上文書です

2024年物流問題の製紙メーカー文書

中部地方にある製紙メーカーが2024年1月に出した値上げの文書です。

やはり4月から15%近くの値上げを発表しています。

理由には物流問題のことが出ていますね。追随するメーカーが出てくるのか情報を確認していきたいと思います。

特殊紙の小口での配送運賃値上げが4月から始まります

運送会社の値上文書

こちらは実際の運送会社から来た値上げ依頼の文書です。

4月から少量ロットでの特殊紙の配送運賃の値上げが発表されました。

まずは少量ロットから値上げが始まるようです。

また、オムツやティッシュ等も今までは5ケースで全国各地に直送していた商品が10ケース、20ケースなどロットの変更が行われそうです。

2022年から始まった紙の値上げについて

紙の値上げについて詳細がまとめてあります。

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紙製品の販売について

トイレットペーパーの企業販売

浜田紙業は紙製品の代理店です。

値上げ等で仕入れ先を見直している企業担当者様はお気軽にお問い合わせください。

まとめ

2024年物流問題ですが紙製品や紙の価格に影響が出始めています。

今後も物流問題の影響については追記していきます。

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