いつも当社のブログ「紙の宅配便」をご覧いただき、ありがとうございます。 今日は、企業の印刷物やパンフレット作成、そして日々の業務に欠かせない「紙」について、とても重要なお知らせが入ってきましたので、緊急でキーボードを叩いています。

先日、製紙業界大手の大王製紙株式会社から、新たな価格改定(値上げ)の発表がありました。 「また値上げ?」と思われた方も多いかもしれません。私自身もこのニュースを見たとき、正直なところ「またか……」と頭を抱えました。しかし、嘆いてばかりもいられません。

https://www.daio-paper.co.jp/wp-content/uploads/20251128_1.pdf
今回のブログでは、この大王製紙の値上げがいつからなのか、どの紙が対象なのか、そして私たち紙を使う側はどう対応すればいいのかを、どこよりも分かりやすく解説します。
1. ニュースの概要:何が起きているの?
2025年11月28日、大王製紙が公式に「印刷用紙・情報用紙・ファンシーペーパー」の値上げを発表しました。 簡単に言うと、会社案内やチラシに使う紙、コピー用紙、そして少し特殊な色紙などが、これから高くなるということです。
まずは、発表された内容の要点をサクッとまとめました。
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対象となる紙:印刷用紙、情報用紙、ファンシーペーパー(全品種)
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いつから?:2026年2月1日の出荷分から
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どのくらい上がる?:今の価格から10%以上の値上げ
「10%以上」というのは、決して小さな数字ではありません。例えば、これまで年間100万円分の紙を仕入れていた企業様なら、単純計算で110万円以上になるということです。これは経費削減に取り組む仕入れ担当者様にとって、かなり頭の痛い問題ですよね。
2. なぜまた値上げなの? その背景にある理由
「どうしてこんなに頻繁に値段が上がるの?」 そう思うのは当然です。今回の値上げには、製紙メーカーが抱える切実な事情がいくつか絡み合っています。大王製紙の発表によると、主な理由は以下の通りです。
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原燃料価格の高止まり 紙を作るためには、木材チップ(パルプの原料)や、工場を動かすための石炭・重油などの燃料が大量に必要です。これらの価格が世界的に高い状態が続いています。
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物流費の上昇 ここが最近の大きなポイントです。「2024年問題」という言葉を聞いたことはありますか? トラックドライバーさんの労働時間を適正にしようという動きに伴い、モノを運ぶためのコスト(運賃)が急激に上がっています。紙は重くてかさばるため、この物流費の影響をダイレクトに受けてしまうのです。
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円安の影響 海外から原料を輸入する際、円安だとどうしても割高になってしまいます。これもコストを押し上げる大きな要因です。
メーカー側も、工場の効率化や経費削減など、あらゆる努力をして価格を維持しようと頑張ってきました。しかし、自分たちの努力だけではどうにもならないレベルまでコストが上がってしまったため、「安定して紙をお届けし続けるためには、価格をお願いせざるを得ない」という結論に至ったようです。
過去の紙の値上げは下記の記事を参考にしてください。

3. 仕入れ担当者が今やるべき「3つの対策」
さて、ここからが本題です。 「値上げはわかった。じゃあ、私たちはどうすればいいの?」 そんな仕入れ担当者様のために、私が考える具体的な対策を3つご紹介します。
① 在庫の確認と早めの確保
まず一番確実なのは、値上げ前の駆け込み発注です。 今回の改定は2026年2月1日出荷分からです。「まだ時間がある」と思っていると危険です。値上げ直前(特に1月)は、全国から注文が殺到します。そうなると、メーカーの倉庫が空っぽになり、「欲しい時に紙がない!」という事態になりかねません。 今のうちに自社の在庫状況を確認し、年内または1月早めなど、余裕を持ったスケジュールで注文することをおすすめします。
② 紙の種類(グレード)の見直し
「どうしても予算内に収めたい」という場合は、使っている紙の種類を見直すのも一つの手です。 例えば、今まで真っ白でツヤのある高級な紙を使っていたけれど、少し厚みを薄くしてみる、あるいは別のメーカーの似たような紙に切り替えてみる。これだけで、コストを抑えられる場合があります。 「どんな紙に変えればいいかわからない」という時は、私たちのような紙のプロに相談してください。「質感をあまり変えずに、コストを下げる提案」は、私たちの得意分野です。
③ 新しい仕入れ先の検討
これまで決まったルートだけで仕入れていた場合、もしかするとその価格や条件が現状に合わなくなっているかもしれません。 浜田紙業は、ネット通販やWebからの問い合わせ対応に特化した、ちょっと珍しい紙問屋です。小回りが利く対応と、全国への配送網を持っています。 「今の業者さんには相談しにくい」「もっと安く、早く手に入るルートはないか」とお探しなら、ぜひ一度お見積もりだけでも取ってみてください。意外な発見があるかもしれませんよ。
4. 浜田紙業が選ばれる理由
私たち浜田紙業は、石川県にある会社ですが、お客様は全国にいらっしゃいます。 なぜ、遠方の企業様からも選んでいただけるのか。それは、私たちが**「Webでのお問い合わせに全力で対応しているから」**です。
紙の業界は、まだまだアナログな部分が多く、「電話でしか注文できない」「初めての取引だと断られる」といったケースが少なくありません。 でも、私たちは違います。 ブログを見て気になったら、すぐにお問い合わせフォームからご連絡ください。 「こんな紙を探しているんだけど」「このくらいの予算でなんとかならない?」といった相談でも大歓迎です。
よくあるご質問(FAQ)
今回の値上げに関して、お客様からよくいただく質問をまとめました。
Q1. 他の製紙メーカーも値上げするのですか? A. はい、すでに日本製紙、王子製紙が発表しています。 製紙業界では、大手の一社(今回は王子製紙)が値上げを発表すると、同じようなコスト上昇の悩みを抱えている他のメーカー(大王製紙や日本製紙など)も追随して値上げを発表するケースがほとんどです。ですので、「大王製紙を使っていなければ安心」とは言い切れません。早めの対策が必要です。


Q2. 値上げ前に大量に買っておきたいのですが、保管場所がありません。 A. これは悩ましい問題ですね。 浜田紙業では、商品によっては一時的なお取り置きや、必要な分だけを分割して納品するご相談にも乗れる場合があります(条件によります)。まずは一度、どれくらいの量をご希望かご相談ください。お客様の倉庫事情に合わせた配送プランを一緒に考えましょう。
Q3. 初めての取引ですが、見積もりだけでも大丈夫ですか? A. もちろん大丈夫です! 相見積もり(他社との比較)も大歓迎です。私たちはWebからのお問い合わせがメインですので、初めての方でも遠慮なくご連絡ください。「ブログを見た」と一言添えていただければ、よりスムーズにご案内できます。
Q4. 家庭用のティッシュやトイレットペーパーも値上がりしますか? A. 今回の11月28日の発表は「印刷・情報用紙」がメインですが、家庭紙についても別途改定の動きがある場合があります。 紙製品全体としてコストが上がっている状況に変わりはありませんので、日用品についてもニュースをチェックしておくことをおすすめします。
最後に:紙のことでお困りなら、まずはご相談を
値上げのニュースは気が重いものですが、これを機に「使っている紙の見直し」や「新しいパートナー探し」をすることで、結果的に業務改善につながることもあります。
私たち浜田紙業は、ただ紙を売るだけでなく、お客様の「困った」を解決するパートナーでありたいと思っています。 「値上げ対策、どうしよう?」と迷ったら、一人で悩まずに私に声をかけてください。
「ブログを読んで、ちょっと相談したくなった」 そんなあなたからのご連絡を、心よりお待ちしています。
お問い合わせはこちらからどうぞ (ここにお問い合わせフォームへのリンクボタンを設置)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました! これからも、紙に関する役立つ情報を発信していきますので、ぜひチェックしてくださいね。
この記事を書いたのは石川県金沢市にある1950年6月創業75年紙問屋浜田紙業(株)の浜田浩史です。浜田紙業(株)はメーカーの正規代理店で王子ネピアやカミ商事などの製紙メーカーと直接取引をしておりティッシュやトイレットペーパー、印刷用紙、魚を包む紙(グリーンパーチ)、バリアラップなど特殊紙、日用消耗品の卸売りをしています。
紙問屋ならではの業界情報をいち早くお客様に届けていきます!紙の専門家として経験を活かし紙製品でお客様が困っていることを一緒に解決し信頼される企業を目指しています。どのような些細な困りごとでもお問い合わせください。真摯に向き合います。強みは全国の物流網を使った商品の大量発送です。全国に配送可能ですのでお気軽にお問い合わせください!
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