浜田紙業ではホワイトパーチ紙と呼ばれる魚や肉を熟成する白色の紙の販売をしています。
時折、緑色のグリーンパーチ紙を購入したお客様より
「白色のホワイトパーチ紙はないの?」
「なんで緑色なの?」
「緑色のグリーンパーチ紙と何が違うの?効果は?」
など、問い合わせがあります。ホワイトパーチ紙はグリーンパーチ紙の色違いで効果は同じです。今回はホワイトパーチ紙について石川県金沢市にある創業70年紙問屋の浜田紙業(株)の浜田が解説します!
写真はホワイトパーチ紙でブリを包んだときの様子です。ドリップを吸収しつつも切り身の鮮度を保っています。
こちらが原紙です。1016×762mmの大きなサイズのホワイトパーチ原紙から弊社の断裁機を使用してお客様の要望に合わせたサイズにカットすることが可能です。
今回は魚を包む白色の保鮮紙ホワイトパーチ紙について解説します!
ホワイトパーチ紙とは?
ホワイトパーチですが魚を仕立てたり、熟成する際に使用する白色の保鮮紙です。紙がパリッとしており、濡れても水濡れに強く耐水性があり魚を仕立てて寝かせ熟成させるときに非常に便利な紙です。血やドリップを緩やかに吸収しながら魚を保存してくれます。上の写真ですが柵取りしたブリの切り身をホワイトパーチで包みました。写真を見てわかると思いますが血やドリップを吸収している様子がわかります。
ホワイトパーチの効果は?
魚の熟成効果があります。魚から出る血やドリップを吸収し魚が本来持っているうまみ成分を引き出します。魚は新鮮でコリコリした状態で食べることが当たり前だと思われていましたが、最近では魚の処理をして寝かせたり、熟成することによってうまみ成分を引き出し生臭さもなくねっとりした味わいを楽しむことができます。その際にパリッとした耐水性のあるホワイトパーチ紙を使うことによって処理しやすくすると同時に血やドリップを緩やかに吸収するのでみずみずしさや鮮度を保ちながら熟成効果を高めてくれます。
キッチンペーパーで魚を包むと上の写真のように紙が破れたり消耗して魚にくっついてしまうことがあります。作業効率も落ちてしまうこととキッチンペーパーは魚の水分を吸収しすぎてしまい身がパサパサになってしまいます。
ホワイトパーチ紙はパリッとしていて扱いやすく耐水性に優れており、データ上、wet/dry比は巷で販売している耐水紙と呼ばれる紙の3倍以上の強度を誇っています。ドリップが沢山出ていた切り身を包装したのですが紙が破れるといったことはありませんでした。パリッとしていて耐水性のある紙です。鮮魚や肉を包むのに非常に便利です。
ホワイトパーチの特徴は?
触るとツルツルしています。普通の紙というよりかは少し特殊な紙です。破ろうと思えば簡単に破れるのですが水濡れに強く耐水性があり魚を包装して水にぬれても破れませんし作業中も破れることがありません。よくリードペーパーと何が違うのかと聞かれることがあります。全く別物です。魚を包んでもパルプ特有のケバケバ感が出ることのない特殊紙です。魚の熟成や血抜きでも使用します。
ホワイトパーチ紙の使い方は
柵取した魚の切り身や仕立てした魚を包装します。直接魚に包装すると写真のようにピタッと貼りつきます。そしてビニール袋等で密閉して冷蔵庫等で保存します。新鮮な魚もコリコリして美味しいですが寝かした魚はねっとりした魚のうまみも楽しめます。魚や肉からは血やドリップが出るので1日1回ホワイトパーチ紙を交換することをお勧めします。
ホワイトパーチ以外のカラーについて
ホワイトパーチの他にグリーンパーチ紙という紙があります。鮮魚包装紙として出回っているのがグリーンパーチ紙です。有名な包装紙はグリーンパーチですが白色のホワイトパーチ紙も清潔感があります。現状緑と白色の二種類の紙を浜田紙業では販売しています。
グリーンパーチ紙の詳細はこちらです。
グリーンパーチとは魚熟成シート魚を包む緑の紙でまぐろ保存熟成や津本式血抜きの鮮魚包装紙です
こちらに詳しい記事が載っており、購入も可能です。
なぜホワイトパーチとグリーンパーチがあるのか?
一般的に市場で流通している魚の保鮮包装紙はグリーンパーチ紙になります。緑色です。なぜ緑色なのですか?と製造工場の方に確認したところ、もともとは白色だったらしいけど白色の場合は血やドリップの赤色が目立ってしまうため、緑色が製造され始めたのではないか?という回答でした。緑色は赤色の反対色のため血が目立たないので人気があります。
グリーンパーチ紙の詳細は下記に記載しています。
グリーンパーチとは魚熟成シート魚を包む緑の紙でまぐろ保存熟成や津本式血抜きの鮮魚包装紙です
逆に弊社にある問い合わせでホワイトパーチを欲しいというお客様は関西地方の方が非常に多いです。もともと関西地方ではホワイトパーチ紙を使用することが多くて地域によって白色を使っているところもあるということを知りました。金沢の近江町市場や東京の築地など全国にある鮮魚市場ではグリーンパーチを使っていることが多いです。
ホワイトパーチ紙は肉にも使える
ホワイトパーチ紙は肉にも使用可能です。鮮魚包装紙というイメージがありますが、肉にも使えます。肉の血やドリップを吸収しつつみずみずしい状態をキープします。ミートペーパーとしても使用できます。
熟成方法について
魚や肉の熟成や保存に適しているホワイトパーチですが、WEBで検索するとありとあらゆる熟成方法があります。津本様の津本式血抜きでは色違いの緑色のグリーンパーチが使用されています。そんな中でも誰でも簡単に家の中でできる塩締めという方法があります。塩締めについては記事を記述しているのでこちらをご覧ください。
塩締めしたサーモンを食べたら絶品だったので使った調味料や道具,方法について記述します
こちらの塩締めは簡単にできるのですが驚くほど味が変わります。熟成や寝かせる?って何からやればいいの?と思っている方や興味のある方は一度ご覧ください。
ホワイトパーチ紙の製造について
ホワイトパーチを製造している製紙工場へ会社見学へ行きました。ホワイトパーチを製造している工場は石川県の金沢市内にあり弊社浜田紙業も金沢市内にあります。グリーンパーチとホワイトパーチを製造しています。
工場見学に行った際の記事は下記をクリックしてください。詳細が記述してあります。
魚を包む緑の紙であるパーチメント紙工場見学で分かったことをまとめました。
こちらにホワイトパーチの詳細をまとめています。
パーチの由来は?耐水性に特化した紙がホワイトパーチ
もともとは鮮魚包装紙はパーチメント紙を使用していました。ですのでパーチ紙と呼ばれるのですね。しかしながらパーチメント紙は耐油性と耐水性の両方の機能を併せ持っていたのですが耐油性と耐水性を兼ね備えるとコスト面で価格が上がってしまうので、耐油性を抜いて耐水性のみに特化した商品がホワイトパーチ紙です。つまり魚を包むホワイトパーチ紙は耐水性のみに特化した「疑似パーチメント紙」ということになっています。
パーチメント紙の詳細はこちらをご覧ください。
魚を包む緑の紙であるパーチメント紙工場見学で分かったことをまとめました。
パーチ紙の由来は?
こちらは実際に製紙メーカーの担当者にお話を聞きました。冷蔵庫や冷凍庫が普及していない時代、食品の保存技術が発達しておらず保鮮の意味で空気を通しにくい素材+吸水=パーチ紙が普及したと言われています。たしかにホワイトパーチ紙は空気を通しにくい素材でありながら、吸水効果もあります。食品は空気に触れることで酸化し腐敗していきます。また血やドリップを放置しても生臭さや腐敗につながる原因になります。パーチ紙は食品を空気に触れないようにするためと血やドリップを吸収するために作られた紙ということが分かります。冷蔵庫がない場合、なるべく食品を保存させる必要があり先人の知恵でホワイトパーチも生まれたのだと考えられます。
ホワイトパーチのサイズについて
サイズですが1016×761mmのマグロやブリなどの大型魚を包む最大サイズのものから浜田紙業自前の断裁機でお客様の要望に合わせてカットが可能です。お気軽にお問い合わせください。
印刷について
法人様のロゴをホワイトパーチに印刷しませんか?魚を包む包装紙で広告効果も兼ねています。いかがでしょうか?
法人様の要望に合わせて紙に印刷が可能です。データを支給いただければ対応が可能です!
最低ロット508×381mm2000枚から対応可能です!
詳細は下記をご覧ください。
よくある質問
Q どのようにして購入すればよいでしょうか?
A ページ下部の浜田紙業の販売サイトもしくはアマゾン、楽天、ヤフーショッピングから販売が可能です。
Q ホワイトパーチは個人でも購入可能ですか?
A 購入可能です。魚の仕立てや熟成を楽しむお客様から注文が入ります。今のところ最低ロットは50枚ですが今後商品数を増やしていく予定です。
Q 市販されているキッチンペーパーとの違いを教えてください。
A 市販されているキッチンペーパーは吸収力があり血やドリップを非常によく吸ってくれます。身がパサつくことがあります。また耐水性がないので魚や肉の処理中に下の写真のようにキッチンペーパーが破れることがあります。
写真のように破れると処理が大変です。それに比べてホワイトパーチ紙は耐水性に非常に優れており濡れても破れることがほとんどありません。すぐに取り換えることが可能です。
Q 領収書は発行できますか?
A できます。領収書が必要であればPDFデータにしてメールを送ります。郵送も可能です。
販売について
この記事を書いたのは石川県金沢市にある1950年6月創業72年紙問屋浜田紙業(株)の浜田浩史です。浜田紙業(株)はメーカーの正規代理店で王子ネピアやカミ商事などの製紙メーカーと直接取引をしておりティッシュやトイレットペーパー、印刷用紙、魚を包む紙(グリーンパーチ)、バリアラップなど特殊紙、日用消耗品の卸売りをしています。
紙問屋ならではの業界情報をいち早くお客様に届けていきます!紙の専門家として経験を活かし紙製品でお客様が困っていることを一緒に解決し信頼される企業を目指しています。どのような些細な困りごとでもお問い合わせください。真摯に向き合います。強みは全国の物流網を使った商品の大量発送です。全国に配送可能ですのでお気軽にお問い合わせください!
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問い合わせフォームは24時間対応しています。
些細なことでも構いませんのでお気軽にどうぞ!