こんにちは!的場です(^-^)
皆さん、紙に流れ目があることは知っていましたか?
私は、浜田紙業に入社して”紙の流れ目”という言葉を初めて聞きました(笑)
本日は、その紙の流れ目について説明します!
流れ目について
紙には、縦目(T目・タテ目)と横目(Y目・ヨコ目)があります。
紙の長辺に平行方向に繊維が流れている紙を縦目の紙といいます。
流れ目が縦目の場合は、寸法を788×1091mmと
小さい方の数字を先に表記します。
紙の短辺に平行方向に繊維が流れている紙を横目の紙といいます。
流れ目が横目の場合は、寸法を1091×788mmと
大きい方の数字を先に表記します。
紙は、ひとつのライン上で作られ、一度巻き取られて、
ロールの状態では常に紙の目の方向は一定です。
しかし、シート状に紙を切るときに縦横どちらの向きでカットするかによって
縦目と横目の違いがでてきます。
流れ目の特性と見分け方
紙の流れ目は、紙の素材の繊維が流れている方向です。
流れ目と平行方向に沿って、折りやすい、破りやすい、反りやすい
縦目:折ったとき、キレイに折れる。キレイに破れる。
横目:折ったとき、荒くなり戻ろうとし、折り目が割れやすい。
破るとき、ギザギザになりやすい。
紙は、湿度によって紙の繊維が収縮したりすることで
流れ目と垂直方向に伸縮することがあり、
流れ目と平行方向に反りやすくなります。
そのため紙を保管する場合、その保管する環境の湿度管理に注意が必要です。
(※紙の保存は、温度20℃前後、湿度60%前後が最適だとか)
その他、水に浮かべて水から上げると縦目の並行に反り、
丸めたとき、縦目と並行に丸めると丸めやすく、
紙目と垂直だと丸めにくいそうです。
↑実際に同じ紙を違う方向で折ってみました。↑
写真で見てもわかりにくいと思いますが、
白い紙は、横向きで折った方が折り目が割れていて、
オレンジの紙は、縦に折った方が折り目が割れていました。
紙の流れ目の使用方法
紙の流れ目は、使用する用途に適した紙の目があるので、
印刷物を作るうえでその特性を知っておくことが重要です。
【名刺・ハガキ】
縦目に流れ目を取ります。
紙が堅く感じられ、少し反ってしまっても見た目はそれほど変わりません。
横目に取った場合、紙が柔らかく感じられるので、反ってしまったら
見栄えが悪くなってしまいます。
【カレンダー】
一般的には、上下方向に流れ目を取ります。
カレンダーが破りにくい場合は、流れ目に逆らって作ってあるということです。
【二つ折りの冊子の場合】
紙の目の向きは平行で、流れ目を軸に折ります。
折と繊維の流れが同じ向きなのでキレイに折ることができ、
冊子が開きやすくキレイに仕上がります。
紙の目を垂直にしてしまうと、繊維の流れに逆らっているので
キレイに折ることができません。
折り目がシワになったり割れてしまい、ページが開きにくくなります。
紙の流れ目について詳しく調べてみました。
なかなかすぐには見分けられず難しいですが...(^^;)
流れ目の重要さを知ることが出来てよかったです。
この記事を書いたのは石川県金沢市にある紙の問屋で事務をしている的場です。
普段は電話対応や伝票の作成など事務に関する業務中心に行なっています。よろしくお願いします!
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