「収納棚に入るかな?」「ホルダーに合うかな?」と思って、トイレットペーパーの高さを調べている方へ。結論からお伝えします。
トイレットペーパーの高さ(=紙の幅)は、JIS規格で114mm(±2mm)です。 ロールの直径は120mm以下、芯の穴(内径)は38mm(±1mm)と決められています。
紙の専門問屋の浜田紙業が、規格の中身と実際の製品の寸法を、写真付きで解説します。

【早見表】トイレットペーパーの主な寸法(JIS規格・シングル)
| 項目 | 規格の値 | cmでいうと |
|---|---|---|
| 高さ(紙幅) | 114mm ±2mm(112〜116mm) | 約11.4cm |
| ロール直径(巻取りの径) | 120mm以下 | 12cm以下 |
| 芯の内径 | 38mm ±1mm(37〜39mm) | 約3.8cm |
| 1ロールの長さ | 区分ごとに決まっている(例:65mなら65〜68m) | ― |
(JISの数値を仕様に定めた公的機関の入札仕様書で確認:トイレットペーパー仕様書(国際農林水産業研究センター))
トイレットペーパーの「高さ」とは?基本寸法(幅・直径・芯径)一覧
「高さ」と「幅」は同じ寸法です
トイレットペーパーを棚に縦置きすると、上下の長さが「高さ」になります。この長さは、紙を引き出したときの「幅」と同じです。そのため「高さ」と「幅」は、どちらも114mmのことです。
横置き(ホルダーにかけた状態)で考えると、次のようになります。
- 幅(高さ):ロールの左右の長さ。114mm
- 直径(外径):ロールの丸い部分の大きさ。120mm以下
- 芯の内径:真ん中の穴の大きさ。38mm
- 長さ:紙を全部引き出したときの長さ。メートルで表す
収納棚に入るかどうかは、縦置きなら「高さ114mm」、横に並べるなら「直径」 を基準に考えると分かりやすくなります。
JIS規格で決まっているトイレットペーパーの標準サイズ【114mm幅】
トイレットペーパーのJIS規格は「JIS P 4501(トイレットペーパー)」です(JIS P 4501:1993 Toilet tissue papers(ANSI Webstore))。JISは「日本産業規格」の略です。2019年7月1日に、名前が「日本工業規格」から「日本産業規格」に変わりました(家庭用品品質表示法 改正のお知らせ(消費者庁))。
この規格のおかげで、どのメーカーのトイレットペーパーでも、ほとんどのホルダーにそのまま取り付けられます。
寸法の規格(シングル・芯あり)
公的機関の入札仕様書では、「JIS規格の数値を満たすこと」として次の値が書かれています(トイレットペーパー仕様書(国際農林水産業研究センター))。
- 紙幅:112〜116mm(114mm ±2mm)
- 巻取りの径(ロールの直径):120mm以下
- 巻芯の内径:37〜39mm(38mm ±1mm)
- 1巻の長さ:65mの場合は65〜68m
1ロールの長さは、JISで決められたいくつかの区分の中から選びます
27.5m・32.5m・55m・65m・75m・100mの6種類で、許容差は「+3m(短いのは不可)」です。ダブル(2枚重ね)も同じ規格が使われ、坪量などの品質は1枚ずつ、長さは重ねたままで当てはめます(JIS P 4501 トイレットペーパー(kikakurui.com))。
品質の規格(坪量・破裂強さ・ほぐれやすさ)
寸法だけでなく、紙の品質にも基準があります。シングルの場合は次のとおりです(トイレットペーパー仕様書(国際農林水産業研究センター))。
- 坪量:18g/㎡以上
- 破裂強さ:78kPa以上
- ほぐれやすさ:100秒以内
坪量は、紙1㎡あたりの重さです。紙問屋が紙を選ぶときの基本の物差しで、紙の厚さそのものではありません。同じ坪量でも、ふんわり仕上げた紙は厚く感じ、締まった紙は薄く感じます。坪量が少なすぎると、紙が破れやすく、使う量も増えてしまいます。
ほぐれやすさは、水に入れた紙がどれだけ早くばらけるかを見る基準です。水を入れたビーカーに紙を入れ、かき混ぜてほぐれるまでの時間を測ります(トイレットペーパー仕様書(琉球大学))。水洗トイレで詰まらせないための、トイレットペーパーならではの大事な基準です。
浜田紙業の在庫品で実測してみました
実際に、浜田紙業で扱っているJIS規格品(シングル65m)を測ってみました。
紙の厚さ

ペーパーゲージで測ると、紙1枚の厚さは0.03mmでした。JISでは厚さではなく坪量で品質を決めていますが、目安として参考にしてください。
高さ(紙幅)

メジャーで測ると114mmでした。JIS規格どおりの標準サイズです。
芯の内径

芯の穴は約38mmでした。こちらも規格の範囲内です。
ロールの直径

65m巻きのロールの直径は106mmでした。JISの「120mm以下」に収まっています。
収納時に注意!「幅狭(107mm)」や「長巻き(大径)」のサイズ違い
幅狭タイプ(105〜110mm)が増えています
最近は、114mmより幅の狭いトイレットペーパーも売られています。105〜110mmほどの商品があり、原料となる古紙の不足が理由の一つとされています(トイレットペーパーのサイズ一覧(カウネット))。
たとえば、紙幅107mm・芯径38mm・直径102mmのシングル60m巻きの商品があります(トイレットペーパーのサイズ一覧(カウネット))。
幅狭タイプは、収納棚には入れやすくなります。一方で、両側から挟むタイプのホルダーでは、ゆるくなって落ちることがあります。心配な方は、114mm幅の商品を選ぶと安心です。
長巻き・大径タイプは「直径」を確認
長く巻いたロールほど、直径は大きくなります。
参考に、業務用のシングル100m巻きで「紙幅114mm×直径112mm」の商品があります(王子ネピア パブリックトイレットロールS100m(カウネット))。
収納棚・ストッカーに入るかのチェック方法
- 縦に積む場合:棚の高さを「11.4cm×段数」より少し余裕を持たせる
- 横に並べる場合:棚の奥行き・幅を「直径(最大12cm)×個数」で考える
- 新しい商品を買うとき:パッケージに書かれた幅と長さを確認する(直径は書かれていないこともあるので、店頭やメーカーの商品情報で確認)
パッケージの表示で寸法を確かめる方法

トイレットペーパーは、家庭用品品質表示法で表示のルールが決められています。消費者庁の規程では、主に次のように決まっています(雑貨工業品品質表示規程(一 ティシュペーパー及びトイレットペーパー)(消費者庁))。
- 幅はmm、長さはmで表示する
- 2枚重ねは、重ねた枚数と、重ねた状態での長さを表示する
- 表示した会社の名前と、住所または電話番号を書く
- 幅の誤差は±2mmまで。長さは表示より短くてはいけない
パッケージの「幅」を見れば、114mmの標準品か、幅狭タイプかがすぐに分かります。
入札・業務用で確認したい仕様のポイント
自治体や企業の入札では、仕様書に「JIS規格品と同等以上」と書かれていることがよくあります。見積もりの前に、次の点を確認しましょう。
- 紙幅:114mm(112〜116mm)か、幅狭品も認めるか
- 長さ:65mなど指定の長さか。許容差はどこまでか
- シングルかダブルか、芯ありか芯なしか
- 古紙パルプ配合率:国の機関の仕様書では、グリーン購入法の基準として「古紙パルプ配合率100%」を求める例があります(トイレットペーパー仕様書(国際農林水産業研究センター))
浜田紙業がある北陸では、90m巻きが主流です。90mはJISの表にある6種類の長さには入っていませんが、JISでは表以外の長さも、売り手と買い手の間で決めてよいとされています。入札の仕様書で「65m」など表の長さが指定されている場合は、90m巻きでは条件に合わないので注意しましょう(JIS P 4501 トイレットペーパー(kikakurui.com))。
トイレットペーパーの芯のサイズについては、こちらの記事でくわしく解説しています。
→ 【徹底検証】トイレットペーパーの芯サイズ・直径を調べてみた。内径や幅はJIS規格で決まっているhttps://kaminotakuhaibin.com/archives/13903
よくある質問
トイレットペーパーの高さは何cmですか?
JIS規格品は約11.4cm(114mm)です。幅狭タイプは10.5〜11cmほどのものもあります。
トイレットペーパーの直径は何cmですか?
JIS規格品は12cm以下です。実測では65m巻きで約10.6cmでした。長さによって変わります。
芯の穴の大きさは?
内径38mm(約3.8cm)です。誤差は±1mmまでと決められています。
出典・参考
- トイレットペーパー(単価契約)仕様書(国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター)
- トイレットペーパー仕様書(琉球大学)
- JIS P 4501:1993 Toilet tissue papers(ANSI Webstore)
- 雑貨工業品品質表示規程(一 ティシュペーパー及びトイレットペーパー)(消費者庁)
- 家庭用品品質表示法 改正のお知らせ(消費者庁)
- トイレットペーパーのサイズ一覧!芯・高さなど大きさ別に紹介(カウネット)
- 王子ネピア パブリックトイレットロールS100m(カウネット)
- JIS P 4501 トイレットペーパー(kikakurui.com)
トイレットペーパーの規格選びや、入札用の見積もり・仕様の確認は、紙の専門問屋・浜田紙業へお気軽にご相談ください。仕様書をお送りいただければ、条件に合う製品をご提案します。
この記事を書いたのは石川県金沢市にある1950年6月創業75年紙問屋浜田紙業(株)の浜田浩史です。浜田紙業(株)はメーカーの正規代理店で王子ネピアやカミ商事などの製紙メーカーと直接取引をしておりティッシュやトイレットペーパー、印刷用紙、魚を包む紙(グリーンパーチ)、バリアラップなど特殊紙、日用消耗品の卸売りをしています。
紙問屋ならではの業界情報をいち早くお客様に届けていきます!紙の専門家として経験を活かし紙製品でお客様が困っていることを一緒に解決し信頼される企業を目指しています。どのような些細な困りごとでもお問い合わせください。真摯に向き合います。強みは全国の物流網を使った商品の大量発送です。全国に配送可能ですのでお気軽にお問い合わせください!
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