サイズ違いの段ボールをパレットにまとめる時、隙間埋めは「クラフト紙」が便利だった話

大きさの違う段ボールを1つのパレットにまとめるとき、隙間埋めには「クラフト紙を丸めて詰める」のが一番手軽でした。

こんにちは。金沢の紙問屋、浜田紙業です。先日、当社の倉庫で、洗剤やキッチン用品などサイズがバラバラの商品ケースを1パレットにまとめる作業がありました。

そのときに活躍したのが、普段から社内で使っているクラフト紙です。この記事では、現場での使い方と、紙問屋ならではのポイントを紹介します。

パレット梱包

サイズ違いの箱を積むと「隙間」ができる

同じサイズの箱ならきれいに積めますが、大きさが違うとどうしても段差や隙間が生まれます。特に上段は凸凹になりやすい部分です。

隙間をそのままにすると、次のような困りごとが起きます。

  • 運搬中の振動で箱が動き、荷崩れしやすくなる
  • 箱の角がぶつかり合って、つぶれやすくなる
  • ストレッチフィルム(ラップ)を巻いても、へこんだ所に力がかからず固定が弱くなるワンプを隙間に詰める

そこで、積み上げながら隙間を埋め、全体を四角い「ひとかたまり」に近づけてからラップを巻きました。

使ったのは印刷用紙を包む「ワンプ」

隙間埋めに使ったのは、「ワンプ」と呼ばれるクラフト紙です。コピー用紙などの印刷用紙を包むための包装紙で、紙問屋である当社には日常的にある素材です。

今回使ったワンプの特徴は次の2つです。

  • 厚めで丈夫なので、丸めてもつぶれにくく、しっかり隙間を支える
  • ラミ(樹脂のフィルム)が貼られていて、紙を湿気から守るようになっている

当社では、このクラフト紙を社内の梱包用紙として普段から再利用しています。本来なら使い終わりの包装紙を、もう一度梱包材として生かしているわけです。

使い方は「くしゃっと丸めて詰める」だけ

やり方はとても簡単で、特別な道具はいりません。

  1. 大きい箱・重い箱を下にして積み上げる
  2. 箱と箱の間や段差にできた隙間を確認する
  3. クラフト紙をくしゃっと丸めて、隙間に詰める
  4. 全体が四角に近づいたら、ストレッチフィルムを巻いて固定する

隙間の大きさに合わせて、丸める量をその場で調整できるのが便利な点です。小さい隙間には少し、大きい隙間にはたっぷり詰めれば大丈夫です。

クラフト紙が隙間埋めに向いている理由

一番の理由は、「どんな形の隙間にも合わせられて、しかも再利用できる」ことです。

  • 形を自由に変えられる:丸める量で大きさを調整でき、細長い隙間や段差にも対応できる
  • 厚紙なのでつぶれにくい:上に箱が載っても形が残りやすく、隙間を支えてくれる
  • すぐに使える:空気を入れる機械や準備がいらず、その場で丸めるだけ
  • エコである:使い終わった包装紙を再利用するので、新しい緩衝材を買わずに済み、ごみも減らせる

参考までに、よく使われる他の隙間埋めと比べると、次のようなイメージです(当社の現場での感覚です)。

隙間埋め 形の合わせやすさ 準備の手間 環境面
クラフト紙(丸めて使う) 自由に調整できる 丸めるだけ 使用済みの紙を再利用できる
エアー緩衝材(空気の袋) 袋の大きさに左右される 空気を入れる機械が必要なものもある プラスチック製
気泡緩衝材(プチプチ) 巻く・たたむである程度合わせられる 切って使う プラスチック製
発泡スチロール 形が決まっていて合わせにくい サイズをそろえる必要がある かさばり、処分に手間がかかる

注意点:ラミ入りの紙は「古紙」に出せないことがある

ラミ入りのワンプは、使い終わった後に古紙としては回収されない場合があります。

古紙再生促進センターが定める「禁忌品」(古紙に混ぜてはいけないもの)には、プラスチックフィルムなどを貼り合わせた紙が含まれています(川崎市の資料)。飯田市の案内でも、ラミネート紙は製紙原料に適さない紙として挙げられています(飯田市の資料)。

だからこそ、捨てる前に「もう一度使う」ことに意味があります。受け取った側で処分するときは、お住まいの自治体や回収業者のルールに従ってください。

まとめ

サイズ違いの箱をパレットにまとめるときは、厚めのクラフト紙を丸めて隙間に詰めるだけで、荷姿がぐっと安定します。

  • 隙間の形に合わせて、その場で量を調整できる
  • 特別な道具や準備がいらない
  • 使い終わった包装紙を再利用でき、環境にもやさしい

紙問屋の倉庫では当たり前の工夫ですが、荷物をまとめる機会がある方はぜひ試してみてください。

参考

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