トイレットペーパーシングルダブルについて
先日トイレットペーパーを購入する際のこだわり重視するポイントは?という女性に聞いたアンケート調査で1位だったのが「ダブル」であるという結果がヤフーニュースに載っていました。価格や品質ももちろん大切なのですがダブルというのがこだわりポイントとは意外です。浜田紙業(株)ではトイレットペーパーを扱う紙の問屋なので、トイレットペーパーのシングルダブルの違いやどちらがお得なの?と気になったので調べてみました。
実際に製紙メーカーさんにも話を聞くと色々なことが分かり勉強になりました。
そもそもトイレットペーパーの原点はアメリカからの輸入です。もともと日本ではちり紙を使っていました。過去にトイレットペーパーの歴史について記事を書いているのでご覧ください。トイレットペーパーの歴史や世界の使用状況は意外と面白い
製造コストの違いについて製紙メーカーに聞いてみた
ちなみにですが弊社の取引のあるトイレットペーパー製造メーカーに聞いたところトイレットペーパーのシングルよりもダブルの方が製造コストがかからず利益が出るというのです。
シングルの方がコストがかかる!
コスト面はなんと
ダブル<シングル
シングルの方が巻き数が長いのでコストがかかっていると思っていたので意外な答えです。これは素直に驚きました。
ダブルの方が張り合わせの関係でコストがかかりそうですがダブルは巻き上げ数もシングルよりも短いことと紙の乾燥時間も短いのです。また、ダブルは薄い紙2枚張り合わせているのに対してシングルは厚い紙で製造しています。
製造コストの話を聞いたときに
「ダブルの仕入れ値下げてくださいよ」と思わず言いそうになりましたが、
実際のところシングルもダブルも仕入れ値は同じです。
そして小売店での販売価格もシングルとダブルそれぞれ同じなのです。販売価格は同じでも製造コストはダブルの方が安いとは驚きの結果ですね。
シングルとダブルの紙の重さについて
実際にシングル55m ダブル27.5mの再生紙トイレットペーパーで重さを計測しました。
ケースの入り数は同じで商品も一緒です。
計測の結果シングルトイレットペーパーの方がケースで1kg以上重いです。
動画で検証してみました。音声が流れるのでご注意ください。
紙業界ではもともと紙の価格は1kg〇〇円と表します。ですのでメーター数よりも重量のあるトイレットペーパーの方が原料を使用しており価格も高いということが分かります。
今回様々なトイレットペーパーを計測しましたがシングルの方が重いケースがほとんどです。
ですのでシングルトイレットペーパーの方が製造コストがかかるということが分かります。
同じ品名のトイレットペーパーでもシングルは55mでダブルは30mという商品があります。
これはシングルはコストがかかるのでダブルの倍ではなく55mという長さになっているのです。紙問屋として疑問だったことが一つ解決しました。
じゃダブルだけ製造すればいいのでは?と思うかもしれませんがシングルはすでに日本に浸透しています。シングル派の人も多くいます。私もどちらかというとシングル派です。ページ下部で記述していますが公共施設はほとんどがシングルです。学校のシングルですよね。
トイレットペーパーダブルの特徴について
アメリカからきたトイレットペーパーはシングルでした。シングルを日本でも製造していたのですがダブルも登場します。
ダブルは薄い紙2枚の間に空気が入りこみソフトさを実現しています。空気の層ができることでふわっとソフト感を演出できるのですね。
浜田紙業の社内でも
「ダブルの方がふんわり柔らか」
「シングルの方がコンパクト」など意見が出ました。シングルの方がコンパクトなのはダブルは空気の層が入るため膨らんでいることが原因なのですね。
シングルダブルで表裏に違いが?
トイレットペーパーの表と裏で違いがあるのを御存じでしょうか?
表面は凹んでいて裏面は凸状になっています。これはエンボス加工という加工がしてありソフトな肌触りや吸水性アップのための加工です。またシングルとダブルで表面裏面に違いがあります。
紙には表裏があり表面はつるつるしており裏面はザラザラしています。ダブルは裏面のザラザラしている2枚を貼り合わせているため表面つまり肌と触れ合う拭き取る部分はツルツルしているのです。
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トイレットペーパーには表と裏がある?シングルとダブルで違うのはなぜか検証してみた
シングルとダブルの地域差や使用割合について
弊社浜田紙業でも特に法人に販売しているトイレットペーパーはほとんどがシングルです。法人向けで業務用トイレットペーパーはほぼほぼシングルです。それはなぜか?節約できるからです。ダブルに比べてシングルは1,6倍お得とのデータがありました。WEBで検索してもほとんどの記事でシングルが間違いなくお得と記述してあります。
関西は節約志向でシングル 関東は品質重視でダブル
シングルとダブルについては地域差もあります。節約志向の強い関西ではシングルを使う方が多く、肌触りを求める関東ではダブルのトイレットペーパーを使う方の割合が多いです。日本全体でみるとダブルを使う割合が高いようです。我が家ではトイレットペーパーはシングルなのですが子どもがたくさん使ってしまうのでダブルだとすぐになくなってしまいます。子育て世代ではシングルを使うことも一つの節約になりそうです。
シングルとダブル詰まりやすいのは?
シングルとダブルの場合はダブルの方が詰まりやすいと言えます。
なぜならば同じメーター数を使用するとどうしてもダブルの方が嵩張ります。その分ソフト感も出るのですが嵩張るため流れにくいと言えるでしょう。しかしながらダブルだからと言ってトイレが詰まるのではなく、トイレットペーパーの使い過ぎや水流の強度が挙げられます。
トイレットペーパーは水に溶けるように製造されています。過去にトイレットペーパーが水に溶ける理由について記事を書いていますのでトイレットペーパーが水に溶ける原理を知りたい方はこちらをご覧ください。トイレットペーパーとティッシュの違いについて調べてみた。水に流せる理由は?
詰まりの原因ですが
〇トイレの水流が弱い
〇大で流すべきところを小で流してしまった。
など理由があります。ダブルは2枚紙なのでその分詰まりやすいと言えますが基本的にはトイレの水流との兼ね合いがあります。使いすぎているなと感じた時は早めに一度流すことをお勧めします。
公共施設はシングル?ダブル?
学校や公園のトイレットペーパーはシングルです。
浜田紙業では石川県や金沢市内の公共施設にトイレットペーパーを納品しているのですが100%シングルです。市や県から入札のための仕様書が届くのですが必ずシングルです。そもそもダブルの仕様書というのは見たことがないような気がしますね。
なぜか?
それはもちろん節約という側面もあるのですが、交換の手間を省くという理由もあるのです。交換の手間を省くことによってそこで働く人の負担や経費を削減することができます。90m巻の再生紙を要望されることが多いのは節約並びに交換の手間を省くためなのですね。ちなみに皆さんが公共施設のトイレを使うときにダブルもしくは再生紙ではなくパルプ100%のトイレットペーパーだった場合はそこの市町村は潤っていると考えていいと思います。おそらくそのようなダブルやパルプ100%のトイレットペーパーを使っているところはないと思いますが。
そもそもトイレットペーパーの使用量はどのくらい?
一般社団法人日本トイレ協会という団体があります。そちらでの調査結果を引用させて頂きます。
◆調査結果
①1回のトイレでのトイレットペーパー平均使用量は 男性3.15m、女性3.52m(小は1.45m)
男性が1回のトイレ(大便)で使うトイレットペーパーの長さは平均3.15m、女性の大便では平均3.52m、小便では平均1.45m。
男女ともに、1回のトイレ(大便)で使うトイレットペーパーの長さは3mを超えるという結果でした。引用元:一般社団法人日本トイレ協会 引用元URLはこちらです。
今回はシングルトイレットペーパーでの実験です。なんと一回のトイレ(大便)で3m以上を超える結果でした。3mってどれくらいか実際にトイレットペーパーを直線にしてみました。
かなり長いですね。こんなに使っているのか?と少し驚きました。シングルトイレットペーパーは大体50~60mですので男性一人で1日1回使うとしたら17日~20日くらいで1ロールなくなるといったところでしょうか。もちろん1日2回使うときもあれば便のキレ、ウオシュレット有り無しでも変わってくると思います。
シングルの長さや使用量についてはこちらの記事にも詳細が記述してあります。
トイレットペーパーシングルの長さや平均使用量について。長さを例えると日航ホテルや石川県庁に匹敵します
お得なトイレットペーパーは?
私がおススメするお得なトイレットペーパーは河村製紙さんのカプレットシングルトイレットペーパーです。こちらのトイレットペーパーは巻き数が100mで12ロールのトイレットペーパです。再生紙なのですがミシン目、エンボス加工がしてありなおかつ小売店でも販売していて他の業務用に比べて厚みがありソフトです。こちらから購入も可能です。浜田紙業の販売ページへ移動します。
このような250mのトイレットペーパーもあります。このトイレットペーパーは防災用でなんと4人家族で約1週間分使えると言われています。男性2名女性2名が1日32m使用したと計算しています。
まとめ
トイレットペーパーシングルの方が製造コストがかかるとは意外でした。ダブルは紙のザラザラしている部分を貼り合わせることによってツルツルした状態を出していたのですね。今後もトイレットペーパーを含めた紙のトリビアを記述して皆さんのなぜ?を追求していきます。
こちらで浜田紙業が運営する公式通販サイト紙の宅配便でトイレットペーパーの販売も行なっています。
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その他にも石川県金沢市にある紙問屋浜田紙業のHPでは紙のトリビア集を記述しています。良かったらご覧ください。
その他紙のトリビアはこちらです!
この記事を書いたのは石川県金沢市にある1950年6月創業72年紙問屋浜田紙業(株)の浜田浩史です。浜田紙業(株)はメーカーの正規代理店で王子ネピアやカミ商事などの製紙メーカーと直接取引をしておりティッシュやトイレットペーパー、印刷用紙、魚を包む紙(グリーンパーチ)、バリアラップなど特殊紙、日用消耗品の卸売りをしています。
紙問屋ならではの業界情報をいち早くお客様に届けていきます!紙の専門家として経験を活かし紙製品でお客様が困っていることを一緒に解決し信頼される企業を目指しています。どのような些細な困りごとでもお問い合わせください。真摯に向き合います。強みは全国の物流網を使った商品の大量発送です。全国に配送可能ですのでお気軽にお問い合わせください!
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