ティッシュ品薄不足騒動から1年、2021年の最新供給状況は?紙問屋浜田紙業が解説します!

ティッシュの最新供給

2021年になり3月を迎えました。ちょうど一年前にティッシュやトイレットペーパーがSNSのデマ騒動をきっかけに小売店からなくなるということがありました。あれから1年経ちますが、2021年のティッシュの供給状態について石川県金沢市にある紙問屋の浜田紙業が解説します!

ティッシュです

【過去記事はこちらです】

2019年値上げや増税の影響で業界全体的にティッシュが不足していました。当時の記事はこちらです。

ティッシュ品薄供給不足は中国紙値上げ工場火災物流費高騰などが原因です

2020年のティッシュ

2020ティッシュの品薄状況の最新情報をお伝えします。

2021年ティッシュの供給状態は?

昨年2020年のコロナウイルスの影響で2月末から4月までは、ずっとティッシュをはじめとした紙製品が品薄状態でした。しかしながら5月以降はダブついている状況です。

年が明けて2021年になってもティッシュやトイレットペーパーなどの紙製品は市場に余っており一部では値下げ合戦も始まっています。ティッシュは日用品でドラックストアやホームセンターをはじめとした小売店の集客のための目玉商品として扱われることが多く値下げされやすい商品です。

また、製紙メーカーも工場の生産を止めるわけにはいかず、また在庫を溜めるわけにもいかないという事情もあります。

景品や粗品での需要は?

コロナウイルスの影響でイベントが相次いで中止となり集客の粗品として使われることが多いティッシュやトイレットペーパーの需要がなくなったと製紙メーカーに聞きました。実際に浜田紙業でも2020年9月から11月まではイベントの需要が多くあったのですが、再び緊急事態宣言が発令されるとイベントの需要がピタリとなくなりました。コロナウイルスがこういったイベント関係の仕事にも影響を及ぼしています。

しかしながらここ最近ですが少しずつイベントで使用するティシュやトイレットペーパーの問い合わせが増えています。昨日はイベント関係ティッシュ2件問い合わせがありました。

ホテルや旅館での需要について

ホテルや旅館での需要は大幅に減っています。弊社も宿泊業のお客様にティッシュやトイレットペーパーなどの消耗品を卸していますがなかなか需要減をひしひしと感じています。紙パルプ業界の中でティッシュやトイレットペーパーなどの消耗品は10年間で数パーセントですが伸びている分野です。インバウンドによるホテルや旅館での需要が主でした。

日経新聞の過去記事に詳細がありました。

トイレ紙、インバウンドで増産 まず日本製紙が新工場

しかしながらコロナウイルスの影響で訪日客が来なくなり、国内旅行もGOTOキャンペーンがあると消耗品も動くのですがGOTO延期や緊急事態宣言再発令の影響で再び需要減となっているのが2021年1月~3月の現状です。

各製紙メーカーの動向は?

ペーパータオルです

各製紙メーカーではマスクやペーパータオルなどの生産を始めています。

下記の過去記事にも書きましたが、

ペーパーレスの影響で印刷用紙事業からティッシュやトイレットペーパー家庭紙事業に参入する製紙メーカーが増えそうです

各社ペーパータオルの生産に乗り出しています。ティッシュやトイレットに比べてペーパータオルは手拭きの需要が増しており増産体制並びに新規の生産をしているメーカーが非常に増えてきました。

ペーパータオルの供給状態についてはこちらの過去記事をご覧ください。

ペーパータオルが品薄欠品になっているのはなぜか?原因をタオルペーパーを仕入れて販売している紙問屋が解説します

2021年3月こんな記事がありました

世界的なコンテナ不足でトイレットペーパーが次の犠牲になるのでは?という記事がありました。海外の記事でブルームバークからこのようなニュース記事が出ていました。国内ではティッシュが余っているので気になって検証したところ、国内流通に影響はなさそうです。詳細は下記にまとめてありますのでご覧ください。

世界的なコンテナ不足でトイレットペーパーが次の犠牲になるのでは?というパルプ供給の記事を検証した

まとめ

ティッシュやトイレットペーパーは2021年しばらくは在庫も大量にあるので品薄や欠品することはないでしょう。3月現在コロナウイルスが少しずつ収まってきておりイベントや景品での需要が戻ってきました。

「メーカー在庫がないので品切れです。」ということはなさそうです。

今後も動きがあった場合はこちらに追記します!

 

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