今朝、知り合いからこんな記事があるけどどうなの?と連絡がありました。
ブルームバーグや東洋経済ONLINEの記事にこのようなタイトルがありました。出所は海外です。
「トイレットペーパーが次の犠牲か、世界に影響与えるコンテナ危機」
引用元HP:Bloomberg
トイレットペーパーやティッシュ、ペーパータオルを卸売販売する紙専門の浜田紙業ですが、出所は海外といえどこの記事には驚きました。というのは全く寝耳に水だったからです。どうなっているのか?日本に関係あるのか?
【今回の件について弊社の仕入れ先メーカーや日本製紙連合会に電話して聞いてみました】
〇特に問題等は起きていないし大丈夫です。
〇大手製紙メーカーは木材チップからパルプの生産をしています。
詳細はこちらをクリックして確認ください。浜田紙業が取引している王子製紙(株)のHPです。紙ができるまで
〇予定通り生産されており発注に対応できる。
と全く問題がないことが分かりました。
現状写真のようにトイレットペーパーは問題なく供給できており、現在は在庫も十分にあります。むしろ余っているくらいです。
この記事についてすぐに製造製紙メーカーさんに確認しました。
トイレットペーパーの供給について
念のため弊社が仕入れしている製紙メーカーの担当者に記事の事を伝え、現状について確認しました。
〇現状問題なく計画的に生産できており、そのような話は聞いていない。
〇問題なく発注に対応できている。
〇在庫があるので大丈夫ですよ。
どのメーカーさんも記事に対して驚いている様子で現状全く問題はなさそうです。そして弊社には、とあるメーカー担当者から「トイレットペーパー余っているので買ってくれませんか?」と営業があるくらいなので、問題はないと思います。
再生紙トイレットペーパーについて
ちなみにですが再生紙のトイレットペーパーについては古紙の再利用なのでコンテナ不足やパルプの供給とは別です。今回の件とは関係ありません。
実際に公益財団法人古紙再生促進センターのHPにはこのような記述がありました。
2000年以前は回収された古紙はほぼ国内で消費されていました。2000年から古紙回収量が国内消費量を上回るようになりました。ちょうどその時期から中国をはじめ、東南アジアの各国で製紙産業が盛んになり、各国内で賄えない古紙を日本や欧米から輸入するようになりました。そのため、日本国内で消費されない古紙は海外に輸出され、世界の紙リサイクルを支えるようになっています。
公益財団法人古紙再生促進センターHPより引用
トイレットペーパーと聞くと我々紙問屋としてはどうしてもパルプが思い浮かびますが、学校や施設などで使用する古紙トイレットペーパーは、国内で循環サイクルができており環境にも優しいのですね。
世界的なコンテナ不足について
以前、世界的なコンテナ不足によりペーパータオルの供給が遅れているという記事を記述しました。当時の記事はこちらです。
ペーパータオル品薄入荷遅れの原因の一つに世界的なコンテナ不足が挙げられている
ペーパータオルはコロナウイルスの影響で需要が増しており、一部商品に納期の遅れはありましたが代替品もありますので現状供給は大丈夫です。
弊社にも500ケース以上在庫があります。在庫の一部です。
ペーパータオルに限らず、コンテナ不足の影響で運賃が高騰しており一部では商品の値上げがあるという話を飲食卸売業者から聞きました。
ブルームバークの記事の中には
トイレットペーパーの問題はこれ以上抱えたくないものだが、原料のパルプ生産で最大手のスザノは、輸送用コンテナ船の世界的な需給逼迫(ひっぱく)でパルプ供給に支障が出始めるリスクを警告する。
この記事を見るとあくまで出始めるリスクとあり、現状では全く問題がないことが分かります。そもそも先ほども記述しましたが日本国内でパルプの生産をしているメーカーもあるのです。
トイレットペーパー生産者が十分なパルプ在庫を持っていない場合、輸送の混乱は最終的にトイレットペーパーの供給に影響を与え得る。
与え得るとあり、あくまで可能性についての言及であることが分かります。基本的に大手製紙メーカーはパルプの在庫また生産をしています。
日本製紙連合会HPにはパルプの在庫状況が載っています。詳細はこちらをクリックしてください。
日本製紙連合会のHPを見ても特に今回の記事については触れられていません。電話して確認したのですが、記事についての問題等は報告されておらず、製紙メーカーによっては自社でパルプを生産しているところもあるとの回答でした。一安心です。
トイレットペーパー値上げについて
上記の事から在庫もあり生産も問題ないのでトイレットペーパーの値上げは考えにくいです。現状ではどの製紙メーカーも値上げをしていません。トイレットペーパーについては2021年現在値上げということはありません。また、なにか情報があれば追記します。こちらにもトイレットペーパーの状況について記載しています。
トイレットペーパーの供給や値上げについて2021年の現状を記述します
今後について
今のところ、トイレットペーパーの供給は全く問題がありません。そして、今後も急な品薄になることはないでしょう。しかしながらコンテナ不足により配送運賃が上がっているのは事実ですのでコンテナ輸送関連商品の中には値上げが始まっているものもあるようです。
今後も何か動きがあった場合はすぐにこちらに追記し、紙問屋として新しい情報をお伝えできればと思います。
この記事を書いたのは石川県金沢市にある1950年6月創業72年紙問屋浜田紙業(株)の浜田浩史です。浜田紙業(株)はメーカーの正規代理店で王子ネピアやカミ商事などの製紙メーカーと直接取引をしておりティッシュやトイレットペーパー、印刷用紙、魚を包む紙(グリーンパーチ)、バリアラップなど特殊紙、日用消耗品の卸売りをしています。
紙問屋ならではの業界情報をいち早くお客様に届けていきます!紙の専門家として経験を活かし紙製品でお客様が困っていることを一緒に解決し信頼される企業を目指しています。どのような些細な困りごとでもお問い合わせください。真摯に向き合います。強みは全国の物流網を使った商品の大量発送です。全国に配送可能ですのでお気軽にお問い合わせください!
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