浜田紙業が販売している魚を包む緑の紙おさかなパックンですが、とうとう商標登録をとりパッケージ印刷をし商品になりました。
3年前に初めてネットで販売したときから色々なことがあったなあ。と思い今回はおさかなパックン誕生秘話をまとめました。
グリーンパーチ紙を販売に至るまで
魚を包む緑の紙は「グリーンパーチ、あおがみ」などと呼ばれています。
紙の詳細はこちらにブログがありますのでご覧ください。
もともと浜田紙業でも在庫していて金沢市の台所近江町で販売していました。
当時の在庫量は1016×762mmサイズのグリーンパーチ1,000枚程度です。
→ちなみに今は常時10万枚在庫しています。
当時は定期的に売れる紙なのですが特に売れている商品というわけでもないといった印象でした。
イトウ紙工さんとの出会い2019年5月
ネットやろうよ!と2019年11月に声をかけてくれた津田産業の越野さんに誘われてイトウ紙工の伊藤社長に会いに行くことに。
なぜそんな展開になったのか?
当時は東京オリンピックの1年前で
「オリンピックカラーのティッシュ箱を作ったら面白いのでは?明日の午後イトウ紙工さん行くから一緒に行く?」
と突然越野さんに誘われました。
内心
(明日も1日配送あるから断ろうかな。と思ったのですが冒険心が勝りました。)
当時は1日中配送の仕事をした後にHPづくりをしていたのですが、時間を調整しイトウ紙工さんへ訪問。
この時に配送の仕事があるから無理です。と断っていたら
考えるだけでぞっとします。人生は分からないものですね。
イトウ紙工さんは石川県で有名な箱の製造メーカーです。白山市に所在しています。
伊藤社長とは当時少しだけ面識がありいざ訪問。
話の中でティッシュの箱は現実問題難しいとのことでした。
(私もそんな気がしていました。笑)
しかし
雑談の中で、伊藤さんから金言が!
「あの緑の紙扱っていないのか?」
あー!!在庫していますよ。とお伝えすると
「実は面白い商品だよ!」
という話を聞き正直その時は半信半疑でした。
当時も今もブログネタを探していた私は早速ブログを書いてみました。
しばらくして問い合わせがきて、是非とも欲しいというお声があり販売してみるとお客様から好評だったのです。
人との出会いって本当に素晴らしいですね。
その時はどうなるか分からないけどよくよく振り返ってみると良いタイミングで良い人に出会っています。
津本式血抜きで有名な津本さんという人物を知る
そんな中でお客様より
「津本式血抜きで使っている。」
ということを聞きました。
津本式血抜き?なんぞや?と思い調べてみるとYOUTUBEを見ると
グリーンパーチ紙を使っているではないですか!!この動画です!
この動画をHPで紹介したいなと思い、津本さんにどきどきしながらメールをしてみました。
すると返信が来て非常に気さくな方で私は感動した記憶があります。
そしてなんと!!
「私が使っているのと一緒か確認させてください」
と言われ紙を送ったところ
「同じですね。私のHPで紹介しますね」と言って頂きました。
なんという展開。こんなことあるのか!!と当時配送中のトラックの中で震えた記憶があります。(笑)
そういったことがあり、津本さんとご縁を頂きました。
それと同時に私も料理に目覚め、なぜか日本酒にも目覚めました。(笑)
魚と相性が良いのは日本酒ですね。
県外の企業さんからこんな問い合わせが!
そんなある日
関西地方にある企業様からこんな加工できませんか?
とホームページを通じて依頼がありました。
浜田紙業はもともと問屋なのですが兼ねてからお世話になっている越野さんに
「メーカーになろう!」
「加工から販売まで手掛けよう!」
という言葉を聞いており、加工なんてのはやったことないのにこれはチャンスだ!!と思い
「やります!任せてください!」
と言った記憶があります。今思えばめちゃくちゃですね。(笑)
(言った後にどうしよう?言ってしまった。。)と思っていたのですが、人間切羽詰まると本気になるとはこのことで色々な人に電話をして聞きまくりました。
その中で全くの異業種の方に聞いたら沢山のヒントをくれました。
試行錯誤を続けていると
「あれ?意外とできるんじゃね?」
謎の根拠のない自信が出てきた記憶があります。
そこで作った商品が全国の釣具店に並んでいるということを知り非常に嬉しかった記憶があります。
また、お客様が喜んでくれやって良かったなあと思いました。
その時に問屋でも意外とメーカーになれるのではないか?
ということに気づきました。
いよいよグリーンパーチがロール状に
そんなこんなを続けているうちに平紙だと場所を取るのでロール状に巻いてくれませんか?
とお問い合わせがありました。
ロール状に巻く。。いったいどうすれば?
ロール状に巻くには機械や原紙をそのまま仕入れるなどかなり大掛かりになります。
どうしようか?と悩んでいましたが会社の後押しもあり
「えいやー」と勢いで作りました。(笑)
できたのが写真の小巻タイプです。
ロール状に作ったグリーンパーチですが、紙をカットするにはカッターが必要です。
でもどうやって?
浜田紙業は石川県金沢市東蚊爪町の工業団地に所在しています。
周りは鉄工所なので顔見知りの鉄工所に頼んだところカッターが完成しました。
カッターは評判が良かったのです。
しかし、箱にしたらいいんじゃないか?と社内で意見が出ました。
箱?と言ったらイトウ紙工さんしかいない!!
ここでなんとあのイトウ紙工さんに戻るわけです。
きっかけをくれたイトウ紙工さんに戻る。こんなことあるんですね。
これも何かの縁のような気がします。
2020年5月箱の製造が始まる
箱ですが、かなり変わったサイズのロールなので大きな箱が必要になります。
環境問題が叫ばれている中で伊藤さんはカッターを含めすべて紙で作った箱を提案してくれました。
バルガナイズドファイバーという紙で作ったカッター刃は環境に配慮しているカッターとして非常に評判が良いです。
世界的に超有名な誰しもが聞いたことのある高級アパレルメーカーから問い合わせがきてワクワク感が止まらなかった記憶があります。(本当にすごい超有名メーカーで驚きました。)
当時の記事はこちらです。
そしてできたのがグリーンパーチボックスです。
この商品は地元だけでなく北海道や関西地方の釣具店でも扱いが始まった商品です。
しかし、またしてもこんな問い合わせが!!
ジャンコードやパッケージがあるとありがたい。
そうなんです。私もそれを感じていました。お店で販売するにはパッケージやジャンコードが必須ですね。
よしここまできたらやっちゃえ。ということで勢いでパッケージやロゴの制作が始まりました。(笑)
いしかわ中小企業チャレンジ支援ファンドに応募
実は石川県には中小企業の新商品開発の支援制度があります。
こちらに応募し採択が受理されました。
ありがたいです。しっかりと商品開発を行ない利益を出し石川県に税金という形で恩返しするぜ!!と決意しました!
フォーレコミュニカティヴの一二明子さんにロゴを依頼
兼ねてより親交のあったデザイナーのフォーレコミュニカティヴの一二さんにロゴやパッケージ印刷を依頼しました。
異業種の勉強会で知り合いになり、非常に丁寧かつプロの仕事を見て
(この人に頼もう!)と密かに決めていました。
実際の仕事を目の当たりにして
「デザイナーってスゲーー!」
と感激しました。
出来たロゴがこちらです。
お気に入りのロゴすぎてなんとTシャツを作ってしまいました。(笑)
パッケージ印刷も進む中で商標登録の話になりました。
おさかなパックンの商標登録をしました
商標登録と特許の違いも分かっていなかった浜田ですがロゴと商品名(おさかなパックン)を育てたいとの思いから商標登録をすることにしました。
そもそも商標登録ってなに?ってレベルでした。
そんなレベルだったのでとりあえず知り合いに聞くとイシコに聞いてみなよ~とアドバイスが。
そんな中で浜田紙業が会社として使いまくっている
石川県産業創出支援機構(ISICO)の知財部と繋がることができました。
知財部の担当者の方に色々と聞くとどうやら商標登録は業者に頼まなくても自分でできることが判明しました。
まずは自分でやってみて。時間が勿体ないことが分かったら業者に頼むのが良いかと思います。
石川県の皆さん困ったらイシコに行きましょう。
最後に何とかするのは会社自身ですが素敵な支援が受けられます。
わたしの携帯はイシコだけで電話番号が4つほど登録してあり、どの電話がどこにつながるか分からない状態になっています。(笑)
何にせよ商標が取れました!!
パッケージ印刷について
とうとうパッケージ印刷です。
ようやくここまできました。
デザイナーの一二さんと相談する中でかっこいいよりも親しみのあるパッケージにしたい!
おさかなパックンを広めたい!という想いでPOPのようなパッケージになりました。
結構というかかなり気に入っています!
そして裏には私のイラストが!!
できたパッケージをもとにイトウ紙工さんにお願いし箱の完成です。
JANコードについて
JANコードもわからない状態でした。とりあえずググると色々と出てきます。
なるほど~JANコードもネットで取得できるのですね。
説明書きを見ながらとりあえずJANコードを発行しました。
完成品について
6月現在サンプルの箱が出来上がりました。
現状の箱がなくなったら随時切り替えを行なっていく予定です。
現状浜田紙業の公式通販サイト紙の宅配便から購入が可能です!
それにしてもおさかなパックン誕生までの歴史を振り返ると4000文字の長文ができました。(笑)
販売について
おさかなパックンの販売はこちらです。
浜田紙業の公式通販サイトへ移動します!!
この記事を書いたのは石川県金沢市にある1950年6月創業72年紙問屋浜田紙業(株)の浜田浩史です。浜田紙業(株)はメーカーの正規代理店で王子ネピアやカミ商事などの製紙メーカーと直接取引をしておりティッシュやトイレットペーパー、印刷用紙、魚を包む紙(グリーンパーチ)、バリアラップなど特殊紙、日用消耗品の卸売りをしています。
紙問屋ならではの業界情報をいち早くお客様に届けていきます!紙の専門家として経験を活かし紙製品でお客様が困っていることを一緒に解決し信頼される企業を目指しています。どのような些細な困りごとでもお問い合わせください。真摯に向き合います。強みは全国の物流網を使った商品の大量発送です。全国に配送可能ですのでお気軽にお問い合わせください!
浜田紙業の会社概要はこちらです。WEB責任者である浜田浩史の著者情報や経歴、取材歴等も記載しています。
会社HPトップはこちらです(商品の詳細情報が記載しています。紙製品の大量注文・電話注文や各種問い合わせに対応します。)
通販サイトはこちらです(個人様向け商品や法人さま大量注文サイトです。クレジット、アマゾン、楽天など多様な決済方法に対応しています)
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【検討中の企業様へ】
tel:076-237‐0321
こちらからお電話ください。
浜田紙業の代表番号になります。
電話の際は「HPを見た」と言っていただけるとスムーズに対応可能です。
下記の問い合わせフォームでの受付も可能です。
【電話対応時間】
平日9:00~16:30
【下記の問い合わせフォーム】
問い合わせフォームは24時間対応しています。
些細なことでも構いませんのでお気軽にどうぞ!