今日は、企業の総務部の方や、印刷物の発注・仕入れを担当されている皆様にとって、少し耳の痛い、でも避けては通れない「紙の価格改定(値上げ)」についてお話しします。

2025年も終わりに近づいていますが、先日、製紙メーカー大手の中越パルプ工業株式会社様より、新たな価格改定の発表がありました。 「また値上げ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、安定して紙を使い続けるためには、私たち使う側も現状を正しく理解しておく必要があります。
今回は、この発表内容の詳細と、なぜ今値上げが必要なのか、そして私たち浜田紙業がどのようにお客様のお役に立てるのかを、わかりやすく解説していきます。
2026年2月からの価格改定:その内容とは
まずは、今回発表された内容のポイントを整理しましょう。

お手元に中越パルプ工業様からの2025年11月19日付の文書があるかもしれませんが、内容は以下の通りです。
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対象となる紙: 印刷・情報用紙(チラシ、パンフレット、コピー用紙などに使われる紙全般です)
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いつから?: 2026年2月1日 出荷分より
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どれくらい上がる?: 現行価格より+10%以上
つまり、来年(2026年)の2月から、印刷用紙の仕入れコストが1割以上上がるということです。企業活動において、カタログや報告書、広報誌など「紙」はなくてはならないものですから、10%のコストアップは決して小さくありません。
なぜ、また値上げなの?その背景にある「4つの理由」
「原燃料が高騰しているから」というのはよく聞く話ですが、今回の文書をよく読むと、製紙メーカーが抱える非常に深刻な事情が見えてきます。中越パルプ工業様が挙げている理由は、主に以下の4つです。
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原材料価格の高止まり: 紙の原料などの価格が下がらない状況が続いています。
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労務費の増加: 働く人の賃上げや人手不足への対応で、人件費が上がっています。
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薬品・物流費の高騰: 紙を作るための薬品代や、紙を運ぶトラックなどの物流コストが上がっています。
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各設備の老朽化: (ここが重要なポイントです)
特に注目したいのが、4つ目の「設備の老朽化」です。 日本の製紙工場にある機械の多くは、長年稼働し続けています。巨大な機械を動かし続け、私たちの元へ安定して紙を届けるためには、メンテナンスや部品の交換、時には更新が必要です。これには莫大な費用がかかります。
文書には、「自助努力だけでは再生産可能な収益の確保が困難な状況」と書かれています。これはつまり、「今後も長く、安定して皆様に紙をお届けし続けるためには、工場の設備を守るための費用が必要です」という、メーカーからの切実なメッセージなのです。 単に利益を増やすためではなく、「生産体制の維持」のための価格改定であるということを、私たちは理解する必要があります。
企業の仕入れ担当者が今すぐできる対策
では、2026年2月の値上げに向けて、仕入れ担当者様はどのような準備をすればよいのでしょうか。
1. 現状の在庫と使用量の確認
まずは、社内でどれくらいの紙を使っているか、在庫はどれくらいあるかを把握しましょう。値上げ前の1月中に、少し多めに発注してストックしておく「仮需(かりじゅ)」を検討するのも一つの手です。ただし、保管スペースの問題もありますので、計画的に行う必要があります。
2. 紙の種類や厚みの見直し
コストを抑えるために、今使っている紙のスペックが本当に適切か見直してみるのも良いでしょう。 「もう少し薄い紙でも裏写りしないのではないか?」「似たような品質で、もう少し安価な銘柄はないか?」といった視点で検討することで、単価アップ分を吸収できる可能性があります。
3. 信頼できる紙問屋への相談
これが一番の近道です。私たちのような紙の専門商社にご相談ください。 「このカタログにはどの紙がいいの?」「値上げ前にまとめて買いたいけれど、保管場所がない」といったお悩みに、プロの視点でお答えします。
浜田紙業が選ばれる理由:WEB問い合わせに強い!
浜田紙業は、石川県金沢市にある紙の問屋ですが、全国のお客様と「WEB」を通じてお取引をさせていただいています。
「紙の問屋って、なんだか敷居が高そう…」 「初めて連絡するけど、相手にしてもらえるかな?」
そんな不安をお持ちの方、どうぞご安心ください! 浜田紙業は、WEBからのお問い合わせ対応に特化しており、初めてのお客様からのご連絡を毎日たくさん頂戴しています。
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今回の値上げを機に、「今の仕入れ先を見直したい」「もっと相談しやすい業者を探している」という方は、ぜひ一度、浜田紙業のお問い合わせフォームからご連絡ください。私が責任を持って対応させていただきます。
印刷用紙の値上げに関するFAQ(よくある質問)
ここで、お客様からよくいただく質問をまとめました。
Q1. 中越パルプ以外のメーカーも値上げするのですか? A. はい、各社価格修正を発表しています。製紙業界では、原材料やエネルギーコストの状況は共通しているため、一社が価格改定を発表すると、他のメーカーも追随するケースが多く見られます。最新の情報は随時ブログでお知らせします。

Q2. 2026年2月1日出荷分からということは、いつ発注すれば旧価格で買えますか? A. 基本的には1月中の出荷完了分までが旧価格となります。しかし、値上げ直前は注文が殺到し、トラックの手配がつかなかったり、在庫切れになったりする恐れがあります。余裕を持って、1月中旬頃までには発注を済ませることをおすすめします。ただ、発表と実際に価格が反映される時期はズレ込むことがありますので注意が必要です。
Q3. どの紙が「印刷・情報用紙」に含まれますか? A. 上質紙、コート紙(ツルツルした紙)、マットコート紙、色上質紙、コピー用紙などが該当します。普段オフィスや商業印刷で使われている紙のほとんどが含まれると考えていただければと思います。具体的な銘柄については、お気軽にお問い合わせください。
まとめ:早めの準備と情報収集を
今回は、中越パルプ工業様の価格改定についてお伝えしました。 2026年2月の実施まで、まだ少し時間があります。「まだ先のこと」と思わず、今のうちから対策を練っておくことが、経費削減と安定調達のカギとなります。
昨今の物価高は企業経営にとって頭の痛い問題ですが、私たち浜田紙業は、お客様の「困った」を解決するために全力でサポートいたします。紙のことなら、どんな些細なことでも構いません。 「ブログを見たんだけど…」と、お気軽にお問い合わせください。
この記事を書いたのは石川県金沢市にある1950年6月創業75年紙問屋浜田紙業(株)の浜田浩史です。浜田紙業(株)はメーカーの正規代理店で王子ネピアやカミ商事などの製紙メーカーと直接取引をしておりティッシュやトイレットペーパー、印刷用紙、魚を包む紙(グリーンパーチ)、バリアラップなど特殊紙、日用消耗品の卸売りをしています。
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